報道発表資料
環境省では、国内でのこどものための環境教育教材『ツルを守るための条約作り』の普及と環境共同体意識の向上に資することを目的とし、この教材を使用したモデル授業、体験学習など(日中韓こどものための環境教育教材プログラム)を実施しました。今回のプログラムは、マナヅルの全個体数の約4割、ナベヅルの全個体数の約9割が越冬している鹿児島県出水市に加えて、ツル越冬の分散を図るための候補地とされている山口県周南市、佐賀県伊万里市からも小学生に参加してもらって実施しました。
概要
- 1.日時:
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平成19年2月10日(土)~2月12日(月)
- 2.場所:
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鹿児島県出水市「青年の家」研修施設ほか
- 3.主催:
(後援) -
環境省、鹿児島県出水市
鹿児島県、鹿児島県教育委員会 - 4.参加者:
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鹿児島県出水市荘小学校(8名)
山口県周南市八代小学校(9名)
佐賀県伊万里市東山代小学校(7名)
結果概要
- 〈1日目〉
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- ワークショップ[1]
- 三市の小学生の交流を深めるため、ゲーム形式の授業で楽しみながらツルの生態などを学びました。
- ワークショップ[2]
- プログラム開催地である出水市のツルの歴史について講義を聴き、出水市の人々とツルとの関わりについて理解を深めました。
- ワークショップ[1]
- 〈2日目〉
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- ツルの飛び立ち観察、ツル博物館訪問、保護活動現場見学
- 早朝、ツル越冬地である保護活動現場を訪問。ツルの保護及び農作物被害防止等のため出水市が設置している給餌場へと飛び立つツルの様子を観察しました。
- ツル博物館(クレインパークいずみ)において、国境を越えて移動するツルの行動や種類等について学んだ後、保護活動現場において、日本から飛び立ち、韓国・中国・ロシア方面へと向かうツルの北帰行の様子を見学しました。
- モデル授業
- 日中韓こどものための環境教育教材『ツルを守るための条約作り』を使用した授業を行いました。これまでのプログラムでの経験をもとにグループディスカッションを実施し、ツルを守るために出来ることについて意見をまとめて、発表しました。
- ワークショップ[3]
- ツルのペーパークラフトを作成しながら、ツルの飛ぶ姿や形について、楽しみながら学びました。
- ツルの飛び立ち観察、ツル博物館訪問、保護活動現場見学
- 〈3日目〉
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- ワークショップ[4]
- プログラムの集大成として、ツルを守るための「他国に向けたメッセージ(条約)」と「私の誓い」を作成、発表しました。
- ワークショップ[4]
- 今回のプログラムを実施した成果と課題を踏まえて、次年度以降、日中韓三カ国からの児童を集めたプログラムを実施することなどを検討していきたい。
- 連絡先
- 環境省地球環境局(旧)環境保全対策課環境協力室
直通:03-5521-8248
室長:米谷 仁(6760)
補佐:池田 りか (6766)
担当:大林 奈津子(6767)
関連情報
過去の報道発表資料
- 平成19年2月5日
- 日中韓こどものための環境教育教材プログラム実施について