報道発表資料

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2006年12月25日
  • 大気環境

建築廃木材を原料とする燃料用エタノール製造施設の竣工について

我が国における国産バイオエタノール生産の拠点として、大阪府堺市に、廃木材からエタノールを製造する世界で初めての商業プラントが竣工し、開所式が行われることとなりましたので、お知らせします。
 この施設はバイオエタノール・ジャパン・関西株式会社が環境省の補助を受けて建設を進めていたもので、平成19年度の環境省重点施策である「バイオマスエネルギー導入加速化戦略」において、大都市でのエタノール3%混合ガソリン(E3)大規模供給実証のためのエタノール供給元となるものです。
  1. バイオエタノールは、大気中のCOを増加させないカーボンニュートラルの燃料であり、ガソリンに混合することで、自動車から排出されるCOの削減効果につながる、有効な地球温暖化対策です。京都議定書目標達成計画においては、バイオエタノールを含む輸送用燃料について、2010年度に原油換算50万klのバイオマス由来燃料の導入を見込んでいます。
  2. 我が国における国産バイオエタノール生産の拠点として、大阪府堺市に、廃木材からエタノールを製造する世界で初めての商業プラントが近く竣工し、平成19年1月16日に開所式が開催されます(開所式の日時及び会場は下記のとおりです)。

    開所式
     主催者 バイオエタノール・ジャパン・関西株式会社
     日時 平成19年1月16日(火)
    午後2時30分~
     場所 バイオエタノール・ジャパン・関西(株)
    エタノール製造事業所内
    大阪府堺市西区築港新町4-2-7
  3. 今回竣工するエタノール製造施設は、バイオエタノール・ジャパン・関西株式会社が、環境省の補助(地球温暖化対策ビジネスモデルインキュベーター(起業支援)事業、事業期間:平成16年度~18年度)を受けて進めてきたもので、建設廃木材等を原料として、高効率でバイオエタノールを生産する製造施設です(別添参照)。
  4. この施設では、年間1,400kLのエタノールを製造可能であり、全量をエタノール3%混合ガソリン(E3)にした場合、約4.7万kL(約4万台のガソリン車の燃料に相当)になります。この施設で製造されるバイオエタノールは、平成19年度の環境省の重点施策である「バイオエタノール導入加速化戦略」において、大都市圏でのE3大規模供給実証のために供給される予定です。環境省としては、今後ともバイオマス燃料の更なる導入加速化を目指して、取組を進めてまいります。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課
課長 小川 晃範(内6770)
 調整官 山本 昌宏 (内6771)
 課長補佐 関谷 毅史 (内6791)
 TEL:03-5521-8339(直通)

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