報道発表資料
環境庁では、地球温暖化対策の一環として太陽光発電の普及方策を検討しているが、この度、関係業界、地方公共団体等の協力を得て、ソーラー自販機(太陽電池装着型清涼飲料自販機)100台を全国に設置し、フィールドテストを開始した。
これは、太陽電池普及方策検討会の報告(平成8年3月)を踏まえたものである。
清涼飲料自販機は、1 冷蔵機能に係る電力の消費パターンが太陽電池の特性と 合っていること、2 同一形状等で大量生産される機器であって普及台数が全国で約200万台と多く、太陽電池の大量導入の可能性があり、太陽電池の価格と需要との間の「鶏と卵」の関係を断ち切る可能性を持っていることから、これらに太陽電池を組み合わせることの意義は大きいと考えられる。
今回のフィールドテストでは、技術的な実用性の確認とともに、社会的な受入れの課題も検証することとしている。環境庁では、今後1年間のフィールドテストの結果を踏まえ、関係業界等の協力を得て、ソーラー自販機の設置・運営に係る技術
的な事項を検証するとともに、最適な協力関係と費用負担を実現するような社会システムの構築を図り、大量導入を目指して行く予定である。
これは、太陽電池普及方策検討会の報告(平成8年3月)を踏まえたものである。
清涼飲料自販機は、1 冷蔵機能に係る電力の消費パターンが太陽電池の特性と 合っていること、2 同一形状等で大量生産される機器であって普及台数が全国で約200万台と多く、太陽電池の大量導入の可能性があり、太陽電池の価格と需要との間の「鶏と卵」の関係を断ち切る可能性を持っていることから、これらに太陽電池を組み合わせることの意義は大きいと考えられる。
今回のフィールドテストでは、技術的な実用性の確認とともに、社会的な受入れの課題も検証することとしている。環境庁では、今後1年間のフィールドテストの結果を踏まえ、関係業界等の協力を得て、ソーラー自販機の設置・運営に係る技術
的な事項を検証するとともに、最適な協力関係と費用負担を実現するような社会システムの構築を図り、大量導入を目指して行く予定である。
フィールドテストの概要
フィールドテストは、環境庁が、関連する業界、企業及び自治体の協力のもとに以下により実施する。
参加団体
(社)全国清涼飲料工業会及び清涼飲料メーカー7社、
太陽電池メーカー3社
日本自動販売機工業会及び自販機メーカー4社、
3自治体。
フィールドテスト期間
平成9年度の1年間(準備は平成8年度に実施)
実施地域、実施規模及び参加団体名
実 施 地 域 | 仙 台 市 | 横 浜 市 | 北 九 州 市 |
---|---|---|---|
実 施 規 模 | 30台 | 40台 | 30台 |
太陽電池 メーカー |
三洋ソーラーインダストリーズ(株) | 京セラ(株) | シャープ(株) |
地域清涼飲料 メーカー |
仙台コカ・コーラボトリング(株) 10台 | 富士コカ・コーラボトリング(株) 15台 | 北九州コカ・コーラボトリング(株) 10台 |
サントリーフーズ(株) 5台 | サントリーフーズ(株) 6台 | サントリーフーズ(株) 3台 | |
キリンビバレッジ(株) 4台 | キリンビバ レッジ(株) 6台 | キリンビバレッジ(株) 5台 | |
アサヒ飲料(株) 5台 | アサヒ飲料(株) 6台 | アサヒ飲料(株) 4台 | |
大塚製薬(株) 5台 | 大塚製薬(株) 6台 | 大塚製薬(株) 4台 | |
ヤクルト本社(株) 1台 | ヤクルト本社(株) 1台 | ヤクルト本社(株) 2台 | |
UCC上島珈琲(株) 2台 | |||
自販機製造 メーカー |
富士電機冷機(株)、松下冷機(株)、サンデン(株)、三洋電機(株) |
ソーラー自販機設置場所提供者の選定方法
各地域ごとに、関係団体で構成される「地域連絡会」で検討の上、清涼飲料メーカーがソーラー自販機の設置場所を選定し、太陽電池メーカーが技術的に設置が可能かどうかを確認した。これらを踏まえ、設置場所の地権者(ロケーションオーナー)の了解を得たもの。
フィールドテストでの調査項目
(1) | 技術的項目 | |
{1} | 導入時テスト項目 | |
・ | 太陽電池システムの設置方法の検証 | |
{2} | 継続的テスト項目 | |
・ | ソーラー自販機の動作確認 | |
・ | ソーラー自販機の基本性能チェック(製品の冷却・加温等のチェック) | |
・ | ソーラー自販機のインバーターコントローラや太陽電池モジュール等の性能検査 | |
・ | 太陽電池システムの精密機能検査 | |
{3} | ソーラー自販機長期信頼性テスト項目 | |
・ | インバーターコントローラと自販機の最適マッチングの検証 | |
(2) | 社会的項目 | |
{1} | アンケート調査 | |
・ | ロケーションオーナーの意識調査 | |
・ | 地域における清涼飲料メーカーの意識調査 | |
{2} | ロケーションオーナーへのヒヤリング調査 |
ソーラー自販機ロゴマーク
フィールドテストを行うソーラー自販機については、別紙のロゴマークを貼り、ソーラー自販機として消費者が容易に識別できるようにする。
(参考)
ソーラー自販機の設置のイメージ
*図は添付ファイル0415-1.gifを参照。
清涼飲料自販機は、真夏の炎天下や真冬の厳しい寒さの中で商品を適切な温度に保つために多くのエネルギーを消費しています。ソーラー自販機を使うことにより電力消費量の一部を減らし、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素の排出を抑制することができます。
また、この事業は単に自販機における地球温暖化防止効果だけでなく、他の用途で太陽電池の導入とあいまって、太陽電池の製造コスト低下をもたらすなど、普及拡大への起爆剤としての効果も期待されます。
(別紙)
ソーラー自販機ロゴマーク
*図は添付ファイル0415-2.gifを参照。
添付資料
- 連絡先
- 環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課
課 長 小林 光 (内線6740)
温暖化国際対策推進室
室 長 鈴木 克徳 (内線6741)
調 整 官 関 荘一郎 (内線6765)
課長補佐 島田 幸司 (内線6763)
担 当 加藤 博之 (内線6764)