報道発表資料

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2006年10月30日
  • 自然環境

国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)総会の結果について

国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)総会がコスメル(メキシコ)で開催され、平成19年4月22日(日)~24日(火)に東京で次回総会を開催すること、2008年を「国際サンゴ礁年」とし、ICRI参加各国でサンゴ礁に関連する普及啓発活動等を重点的に実施すること等が決定されました。

1.概要:

 「国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)」は、1994年に日米豪仏等(8か国)により開始された、サンゴ礁の保全を目的とした国際協力の枠組であり、現在、41か国・40機関が参加。ICRIの事務局は参加国が持ち回りで担うことになっており、平成17年7月から我が国とパラオ共和国が共同で事務局を実施中(19年6月まで)。年に1回程度、総会を開催しており、今回が日本―パラオ事務局の2回目の総会(前回は平成17年10月31日~11月2日にパラオで開催)。

2.開催期日:
平成18年10月22日(日)、23日(月)

3.開催場所:
コスメル(メキシコ):コズメレーニョ・ビーチリゾート

4.参加者:

59人(21か国の代表、25の国際機関、NGO及び大学からの参加者)

5. 主要な議題と決定事項:

[1]
次回総会:次回の総会を2007年4月22日(日)~24日(火)に東京(池袋)で開催することが決定された(総会初日(22日)は一般向けの公開シンポジウムが併せて開催される)。次回総会においては、「国際サンゴ礁年」(次項参照)における各国の活動等について議論が行われる見込み。
[2]
「国際サンゴ礁年」:ICRIとして、2008年を「国際サンゴ礁年」とし、ICRI参加各国でサンゴ礁に関連する普及啓発活動等を重点的に実施すること等が決定され、その活動の詳細を議論するための委員会を設置することが決定された。
[3]
海洋保護区(MPA)のネットワーク:ヨハネスブルグサミット(持続可能な開発に関する世界首脳会議,2002年)における、2012年までに代表的な海洋保護区のネットワークを構築するという国際的な目標(2012年目標)に向けて、ICRIの取り組みを検討するための委員会を設置することが決定された。

6. その他

 ICRI総会に先立ち、10月15日(日)~20日(金)には、「国際熱帯海洋生態系管理シンポジウム(ITMEMS)」が開催され、世界45か国から300名のサンゴ礁の保全に携わる行政官や研究者等が集まり、統合的沿岸管理、キャパシティビルディング(技術移転)、調査・研究などについて議論が行われるとともに、各国の保全や管理の活動から得られた経験に基づき、サンゴ礁の再生方法、多様な主体が連携したサンゴ礁保全、持続可能な観光等について発表を行った。なお、日本からは16名が参加し、沖縄における自然再生の取組、オニヒトデ対策などの発表を行った。

 
連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課
課 長:渡邉 綱男(内線 6430)
課長補佐:谷川 潔 (内線 6491)
担 当:高橋 啓介(内線 6433)