報道発表資料

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2006年10月06日
  • 再生循環

医療系廃棄物の漂着について(第2報)

8月中旬頃より、日本海沿岸地域を中心(山形県~鹿児島県)として、医療系廃棄物が多数漂着しています。これらの漂着物は、8月25日現在で約6,000点、8月26日から9月22日の間で約14,000点、合計で約20,000点以上に上っており、うち約800点(8月25日時点では約300点)には中国語等の表記が見受けられました。
 環境省では、今後とも医療系廃棄物の漂着状況について引き続き把握するとともに、外交ルート等を通じて、情報を収集していく予定です。

1.経緯

(1)
8月14日、佐賀県廃棄物対策課から環境省に対し、医療系廃棄物の漂着が見られるとの情報提供があった。これを受け、環境省では、日本海沿岸地域を中心として都道府県に対し情報提供を求めるとともに、関係都道府県の廃棄物行政主管課に対し、海岸管理者と綿密に連携を図り、住民等に注意喚起するとともに、適正処理が図られるよう連絡した。また、画像の記録及び試料の保管について依頼した。
(2)
8月25日現在までの数値を取りまとめ、8月31日に発表するとともに、それ以降の漂着状況についても、引き続き都道府県からの情報提供を求めている。
(3)
併せて外務省を通じて、中国に対して漂着した医療系廃棄物の製造元及び海難事故、台風等の災害、不法投棄等の有無、韓国に対して同様の廃棄物の漂着の有無について問合せを行った。

2.調査結果

(1)漂着状況
 8月中旬頃より、日本海沿岸地域を中心(山形県~鹿児島県)として、医療系廃棄物が多数漂着している。これらの漂着物は、8月25日現在で約6,000点、8月26日から9月22日の間で約14,000点、合計で約20,000点以上に上っており、うち約800点(8月25日時点では約300点)には中国語等の表記が見受けられた。
 内訳として、薬瓶(アンプル、バイアルを含む)が約12,000点、注射器が約4,800点となっている。
(2)中国における事故情報等
 外交ルートを通じて、中国行政当局に対し事故情報等の提供を求めたところ、「中国国内における漂着事案の報告はなかった。中国は去年から沿岸地域における医療廃棄物の管理を厳しくしている。海洋環境の保護は中国の法律においても規定されており、その重要性を認識。中国製と書かれた医療廃棄物が日本沿岸部に漂着していることを重視しており、関係機関で調査中である。日本側が関心を有していることには、関係機関に伝達し調査を求める。」との回答があった。
(3)今後の対応
 環境省としては、今後とも、医療系廃棄物の漂着状況について引き続き把握するとともに、外交ルートを通じて近隣諸国との情報交換等を行い、廃出源及び漂着ルートの解明を含め、本問題の解決に向けて検討を進めていく予定。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局(旧)環境保全対策課
課長:徳田 博保(内線6740)
 課長補佐:瀬川 恵子(内線6741)
 担当:安達 裕司(内線6746)

環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課
課長:関 荘一郎(内線6841)
 担当:小野寺晃宏(内線6845)

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