報道発表資料
第4回を迎える今般の世界水フォーラムでは、3月17日から21日にかけて約150の分科会が開催された。また、会議場では水エクスポや水フェアが開催された。
これらの結果は、3月21日及び22日に開催された閣僚級会議にインプットされ、閣僚間の議論の結果は3月22日(メキシコ時間)に閣僚宣言としてとりまとめられた。
参加人数は141か国、1万9千人に達し、我が国からは、皇太子殿下、橋本元総理ほか300名以上が参加した。
環境省からは、江田康幸環境副大臣が参加した。
これらの結果は、3月21日及び22日に開催された閣僚級会議にインプットされ、閣僚間の議論の結果は3月22日(メキシコ時間)に閣僚宣言としてとりまとめられた。
参加人数は141か国、1万9千人に達し、我が国からは、皇太子殿下、橋本元総理ほか300名以上が参加した。
環境省からは、江田康幸環境副大臣が参加した。
1.環境省関係主要行事概要
- (1)環境省主催分科会「水アカウンティングと情報プラットフォーム」(3月20日)
- 本分科会は、メキシコ、マレーシア、国際機関からの学識者等をはじめ、会場がほぼ満席となる約150人の参加者を得て開催された。
冒頭、江田環境副大臣から、主催者を代表して水環境保全に関する知識と経験の共有を推進することの重要性について挨拶が行われ、鈴木基之中央環境審議会会長による基調報告、環境省が実施している「アジア水環境パートナーシップ(WEPA)」等の説明がなされた。
引き続き、「水環境保全のための水環境情報の提供、共有のあり方について」をテーマにパネルディスカッションが行われ、これらの議論を踏まえて、分科会として、政策目標の形成における地方及び地域の特徴と文化的な背景の考慮、多様な規模の国際的パートナーシップの構築等の勧告を採択した。 - (2)アジア・太平洋閣僚会議(3月20日)
- 日本水フォーラム(会長:橋本龍太郎元総理)、アジア開発銀行(ADB)、国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)等の主催により、アジア・太平洋地域の14か国の閣僚ら151人の出席により開催された。環境省からは、江田環境副大臣が出席した。
会議では、多様性に富んでいるものの、地域の全体に共通した水問題や、水に関係する課題も多く存在する「アジア・太平洋地域」において、「アジア・太平洋地域水フォーラム」の設立を含む共同メッセージが採択された。 - (3)閣僚級会議(3月21日~22日)
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- [1] 全体会議(3月21日)
- 主催国であるメキシコ国環境天然資源大臣等からの歓迎挨拶がなされた。
橋本元総理から、国連「水と衛生に関する諮問委員会」議長として、同諮問委員会として取りまとめた行動計画である「Your Action, Our Action」における資金調達に関するスピーチを行った。
引き続き行われた「地域の水プロジェクトへの資金調達」と題する閣僚間の対話において、各国の閣僚から資金調達について各国の意見が示され、水と衛生に関する諮問委員会行動計画への支持及び資金調達における各国連携の必要性等が述べられた。 - [2] 閣僚級円卓会議(3月22日)
- 閣僚級と多様なステークホルダーが参加して、「水と環境」などの6つのテーマに関する円卓会議が開催された。「水と環境」のテーマには江田環境副大臣が出席し、「環境保全上健全な水循環の確保」等に向けた我が国の取組及び「アジア水環境パートナーシップ」を含む、我が国の水分野に関する協力について発表を行った。
- [3] 全体会議(3月22日)
- 閣僚級円卓会議に引き続き、閣僚級会議が開催され、閣僚宣言が採択された。
閣僚宣言のポイントは以下の通り。
- 貧困と飢餓の撲滅、水に関連する災害の縮小、衛生、農業と農村の発展、水力発電、食料安全保障、ジェンダーの平等、および環境の持続性と保護の達成など、持続可能な発展のあらゆる面において、水が重要であることを再確認。
- 持続的な水及び衛生の利用の増加並びに統合水資源管理を支援するために、様々なステークホルダーの果たしている役割を認識し、これらの関係者の連携・協力が水に関する我々の課題を解決し、目標を達成するための重要な要素であると認識。
- (4)二国間会談
- 江田環境副大臣は、閣僚級会議に出席する各国閣僚と意見交換を行った。その内容は以下の通り。
- [1] メキシコ ホセ・ルイス・ルエヘ・タマルゴ環境天然資源大臣
- 3Rの推進、大気汚染モニタリング技術協力、湖沼対策等
- [2] 米国 ポーラ・ドブリアンスキー国務次官
- モントリオール会合の成果、3Rの推進、水分野への協力等
- [3] シンガポール タン・ヤン・スン環境水資源省政務官
- 3Rの推進、気候変動枠組条約等
2.環境省代表団所感
今次会合は水問題を包括的に議論する国際的な場を提供するものであり、そのテーマのひとつとして、「水と環境」が取り上げられた。
環境省主催分科会、閣僚級円卓会議の場を通じて、水環境保全に係るパートナーシップ、情報共有等の重要性が再認識され、水環境保全に関する取組を一層推進することが必要とされた。
環境省としても、この点を踏まえ、生態系の保護と水環境管理を一体的にとらえ、環境保全上健全な水循環の確保に向けた総合的な取組と水環境保全に係る情報の共有と活用等、所用の施策を講じていく所存である。
添付資料
- (別紙1-1)環境省分科会からの勧告(英) [PDF 16 KB]
- (別紙1-2)環境省分科会からの勧告(和) [PDF 9 KB]
- (別紙2-1)閣僚宣言(英) [PDF 21 KB]
- (別紙2-2)閣僚宣言(和) [PDF 17 KB]
- 連絡先
- 環境省水・大気環境局水環境課
課長:紀村 英俊(内6610)
補佐:石崎 隆弘(内6618)
係長:鴨川 慎 (内6632)