報道発表資料

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2006年03月23日
  • 自然環境

「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」に関する答申について

平成18年3月23日(木)に開催された中央環境審議会動物愛護部会(部会長:林良博 東京大学教授)において、環境大臣から諮問された「実験動物の飼養及び保管等に関する基準の改定」について、答申がなされたのでお知らせします。環境省では、本答申を踏まえ、4月末を目途に、基準を公表する予定です。

1.背景及び経緯

平成17年6月に、議員立法により動物愛護管理法の一部が改正されました。
このため、環境省では、改正法の施行に向けて、必要となる政省令等の策定を、平成17年6月より中央環境審議会動物愛護部会の意見を聴きながら実施してきているところです。
3月23日に開催された動物愛護部会では、これまでの審議を踏まえて、「動物の愛護及び管理に関する法律の一部を改正する法律(平成17年法律第68号)の施行等の在り方について」中の「実験動物の飼養及び保管等に関する基準(昭和55年総理府告示第6号)の改定に関する諮問事項」について、答申が出されました。(なお、動物取扱業の登録基準、特定動物(危険な動物)の飼養許可基準等については平成17年12月21日に答申が出されています。また、動物愛護管理の基本指針については、今秋を目途に答申が出される予定です。)
環境省では、この答申を踏まえ、基準を取りまとめる考えです。
なお、平成18年1月4日~2月3日に、実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準(素案)について、パブリック・コメントを実施しています。

2.答申の概要

主な改定点は、次のとおりです。
(1)
基準の構成(項目立て)の整理
(2)
「実験動物の福祉」に係る基本的考え方の充実(3Rの原則の明記)
(3)
委員会の設置や指針の策定等による本基準の周知
(4)
各種配慮事項の追加
[1]
実験動物の記録管理の適正化
[2]
人と動物の共通感染症に係る知識の習得等
[3]
施設廃止時の取扱い
[4]
実験動物を生産する施設における、みだりな繁殖の防止等

3.今後の予定

 平成18年4月末を目途に、基準を公表する予定です。

連絡先
環境省自然環境局総務課動物愛護管理室
室長:東海林 克彦(6484)
 室長補佐:青木 正伸(6428)