報道発表資料

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2006年03月08日
  • 再生循環

3Rイニシアティブ高級事務レベル会合の結果について

2005年4月に東京で開催された3Rイニシアティブ閣僚会合のフォローアップとして、2006年3月6日(月)~8日(水)に、3Rイニシアティブ高級事務レベル会合が東京において開催されました。会合には20か国及び欧州委員会並びに7国際機関の担当部局長が参加して議論が行われました。
 本会合では、各国・国際機関とも3Rに関する取組が進展していることが確認されました。また、今後、3Rを進めていく上で、地域大での取組の重要性が指摘され、日本が今年秋にアジアの3R推進のための国際会議を開催するという提案が歓迎されました。また、そうした取組をG8諸国がリードしていくことの重要性が確認されました。
 本高級事務レベル会合の結果、議長サマリーが採択されました。
1.日程:
2006年3月6日(月)~8日(水)
2.開催地:
独立行政法人国際協力機構(JICA) 国際協力総合研修所
3.出席者:
20ヶ国及び欧州委員会並びに7国際機関の担当部局長
(参加国・参加機関の代表者については別紙1参照)
【出席した国】
G8(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、ロシア、イギリス、アメリカ及び欧州委員会)及びその他招待国(ブラジル、中国、インド、インドネシア、マレーシア、メキシコ、フィリピン、韓国、シンガポール、南アフリカ共和国、タイ、ベトナム)
【出席した国際機関】
アラブ連盟、OECD、UNEP、バーゼル条約事務局、アジア開発銀行(ADB)、国連地域開発センター(UNCRD)、国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)
4.概要:
 本会合では、3Rイニシアティブ閣僚会合以降の各国・国際機関における3Rの取組の進展や優良事例の紹介を行い、情報を共有した。また、1)各国における3Rの推進、2)国際的な3Rの推進について議論し、会合の成果として議長サマリー(別紙2参照)がとりまとめられた。

 (議長サマリーのポイント)
会合は、江田康幸環境副大臣の挨拶により開会され、全体会議の議長を岡澤和好環境省参与が務めた。
各国は、昨年4月の閣僚会議以降、3Rに関する法制化や戦略の策定などの進展を報告した。国際機関においても、3Rに関するプロジェクトやプログラムを実施している。
国、地域、地球レベルで3Rを推進していくことの重要性が指摘された。この推進において、産業界やNGOとの協力の必要性が指摘された。
国内における3R推進の成功事例として、廃棄物のマニフェスト制度や、3Rに関する法制度の確立、拡大生産者責任の導入などがある。また、これらを推進していくための鍵として、製造設計段階から廃棄物管理に至るまでの総合的なアプローチなどが挙げられる。
循環資源や再製造品の国際的な流通に関して、受け手の国において廃棄物となった後に十分な処理がなされないことや偽造された再製造品に対する懸念が示された。また、経験を蓄積し潜在する課題に対処するため、技術的なガイドライン作成の有用性が指摘された。
3Rイニシアティブに関して、各国はプロセスの継続を支持し、2006年秋にも開催するアジア地域での会合の運営も含め地域大での取組を進めていくという日本の提案を歓迎した。また、UNEPやアジア開発銀行、バーゼル条約事務局などの国際機関が日本の取組に対する協力を表明した。
2006年のG8議長国のロシア、2007年のG8議長国のドイツが、3RイニシアティブをG8プロセスで取り上げる意向を示した。また、日本は、G8議長国となる2008年を目指して3Rイニシアティブをリードしていくことを表明した。

 また、ランチセミナーとして、6日に「日本における3Rイニシアティブの推進」(3R活動推進フォーラム主催)、7日に「廃電気電子製品(E-Waste)対策」をテーマとしたセミナーが開催されたほか、3Rに関係する取組や商品がパネルやビデオ放映により展示された。こうした取組に政府以外の関係者も参加し、3Rの取組を幅広いレベルで展開する機会となった。

添付資料

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課
課長:森本 英香(6811)
 補佐:瀧口 博明(6814)
 担当:山田 健一(6818)

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