報道発表資料

平成18年2月15日
再生循環
この記事を印刷

硫酸ピッチの不適正処理の状況(平成17年度上半期)について

 平成17年度上半期に確認された硫酸ピッチの不法投棄又は不適正保管等(以下「不適正処理」という。)の状況について、都道府県及び保健所設置市の協力を得て取りまとめましたのでお知らせします。結果の概要は次のとおり。

(1)
平成17年度上半期に確認された硫酸ピッチの不適正処理は、件数で13件、量で 1,127本(ドラム缶換算本数。以下同じ。)であった。
(2)
平成11年度から平成17年度上半期末までに確認された硫酸ピッチの不適正処理の累計は、件数で241件、量で62,998本であり、うち178件、44,645本については処理済みである。
(3)
硫酸ピッチの不適正処理は、件数では平成16年度上半期以降、量では平成15年度上半期以降、減少傾向にある。

1.硫酸ピッチの不適正処理件数及び不適正処理量

 平成17年度上半期に確認された硫酸ピッチの不適正処理は、件数で13件、量で1,127本であり、平成16年度下半期(19件、1,511本)に比べ、件数、量ともに減少しており、件数は平成16年度上半期以降、量は平成15年度上半期以降、減少傾向にある。
  (「1.硫酸ピッチの不適正処理件数及び不適正処理量」参照)

2.不適正処理の形態

 平成17年度上半期に確認された硫酸ピッチの不適正処理の形態の内訳を見ると、件数では、不法投棄が23%、不適正保管が69%、不適正運搬が8%、量では、不法投棄が9%、不適正保管が89%、不適正運搬が2%であった。
  (「2.不適正処理の形態」参照)

3.不適正処理実行者の内訳

 平成17年度上半期に確認された硫酸ピッチの不適正処理の実行者の内訳を見ると、件数では、排出事業者のみによるもの及び不明なものがそれぞれ31%と最も多く、次いで収集運搬業者(無許可業者を含む)のみによるものが15%であった。また、量では、排出事業者のみによるものが59%と最も多く、次いで倉庫等管理者(土地所有者を含む。)のみによるものが20%であった。
  (「3.不適正処理実行者の内訳」参照)

4.処理状況

 平成11年度から平成17年上半期末までに不適正処理が確認された硫酸ピッチの処理状況を見ると、件数では、すべて処理済みが74%、一部処理済みが9%、未処理が17%であった。また、量で見ると、処理済みが76%、未処理が24%であった。
 (「4.処理状況」参照)

5.処理実施者の内訳

 4.の処理の実施者の内訳を見ると、件数では、排出事業者のみによる処理が26%と最も多く、次いで地方公共団体等(代執行)のみによる処理が23%であった。また、量では、地方公共団体等(代執行)のみによる処理が29%と最も多く、次いで排出事業者のみによる処理が19%であった。
  (「5.処理実施者の内訳」参照)

6.措置命令の発出状況、行政代執行等の実施状況

 平成11年度から平成17年上半期末までに確認された不適正処理事案(241件、62,998本)のうち、措置命令が発出された事案は66件あり、そのうち代執行による処理が行われた事案は50件(19,252本)であった。
  (「6.措置命令の発出、行政代執行等の実施状況」及び「7.行政指導・行政代執行等の内訳」参照)

(参考1)硫酸ピッチについて
 現在問題となっている硫酸ピッチは、不正軽油(A重油と灯油を混和させて軽油として使用・販売するものであり、軽油引取税を脱税しているものをいう。)を密造する際に、A重油及び灯油に含まれている識別剤クマリンを除去する目的で、濃硫酸による処理を行う際に発生する、廃硫酸と廃炭化水素油との混合物である。硫酸ピッチは、著しい腐食性や有毒ガス発生など、健康又は生活環境に著しい被害を生ずるおそれがある性状を有する。
 平成16年の廃棄物の処理及び清掃に関する法律の改正により、硫酸ピッチを指定有害廃棄物に指定して、保管の上限を20キロリットルに制限するなど処理基準を厳格化し、これに違反した場合には直罰の対象とした。
 また、軽油の密造及び軽油引取税の脱税に関しても、同年6月1日に改正地方税法が施行され罰則が強化されている。(例えば製造承認義務違反の罰金を50万円以下から500万円以下に引き上げ、法人重科の場合3億円以下とした。)
(参考2)スラッジについて
 硫酸ピッチの不適正処理の状況に加え、スラッジ(不正軽油製造の際、軽油を精製するために添加された活性白土、活性炭等の残滓)の不適正処理の状況についても併せて調査した。その結果、平成17年度上半期に確認されたスラッジの不適正処理は、件数で17件、量で4,055本であり、平成11年度から平成17年度上半期末までに確認されたスラッジの不適正処理の累計は、件数で200件、量で51,353本であった。



廃棄物・リサイクル対策(廃棄物・リサイクル対策部)行政資料
硫酸ピッチ問題について


(資料)硫酸ピッチの不適正処理の状況(平成17年度上半期)について [PDF 189KB]

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課適正処理・不法投棄対策室
室長:坂川 勉(内線 6881)
 室長補佐:矢口 和博(内線 6883)
 専門官:加藤 博己(内線 6883)
 担当:内田 順己(内線 6888)

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。

ページ先頭へ