報道発表資料

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1998年12月04日

ノンフロン冷凍冷蔵庫の購入について

環境庁は、地球温暖化防止の観点から、冷媒に温室効果ガスであるHFCを使用していない冷凍冷蔵庫(ノンフロン冷凍冷蔵庫)を4台購入した。

1.背景
 冷凍冷蔵庫の冷媒については、従来CFC12等の特定フロンが使用されてきたが、これら特定フロンがオゾン層破壊物質であることから、近年ではその代替物質として主にHFCが使用されている。
 HFCは、オゾン層は破壊しないが強力な温室効果ガスであるため、昨年の気候変動枠組条約第3回締約国会議(地球温暖化防止京都会議)で採択された「京都議定書」では、二酸化炭素等とともに対策を講ずべき温室効果ガスの一つとされた。

2.購入の目的
 環境庁では、地球温暖化防止の観点から、庁内の冷蔵庫の更新に当たり、冷媒にHFCを用いない冷凍冷蔵庫(ノンフロン冷凍冷蔵庫、スウェーデン製)を購入した。
 現在国内メーカーは、ノンフロン冷凍冷蔵庫を製造・販売していない。環境庁では、ノンフロン冷凍冷蔵庫の導入を契機に、国内メーカーによるノンフロン冷凍冷蔵庫の開発・販売が促進されるよう要請していきたい。

3.購入した冷凍冷蔵庫の特徴
 購入した冷凍冷蔵庫は、冷媒としてイソブタン、断熱材にはシクロペンタン(いずれも炭化水素系)を使用している。これらの炭化水素系物質は自然界に存在する物質であり、現在多くの冷凍冷蔵庫の冷媒として使用されているHFCに比較して温室効果が極めて低く、環境に与える負荷も少ないとされている物質である。
 また、冷凍冷蔵庫の有効内容積は327L(冷蔵室:240L、冷凍室87L)で、平均消費電力量は49kWh/月である。

参考:地球環境パートナーシッププラザが作成している「二酸化炭素
    排出量で製品選び!(ChoCO2)」によると、同規模のもので
    の平均消費電力量は、47kWh/月である。
連絡先
環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課
課   長 :竹内 恒夫(内線6740)
 課長補佐 :坂本 文雄(〃 6757)
 担   当 :日野 唯行(〃 6287)