報道発表資料

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2006年01月05日
  • 再生循環

アスベスト含有廃棄物の無害化処理実証試験の実施について

環境省は、広島県、福山市及び株式会社カムテックスの協力を得て、次のとおりアスベスト含有廃棄物の無害化処理実証試験を実施することといたしましたのでお知らせ致します。

1.趣旨

 産業廃棄物のうち、廃石綿等及びアスベスト成形板が廃棄物となったものにつきましては、一部の廃石綿等が溶融処理されているものの、主として最終処分場で埋立処分されているところです。産業廃棄物の最終処分場の容量がひっ迫している中、建築物の解体等の増加に伴うアスベスト含有廃棄物の排出量の増加が見込まれることから、これらの廃棄物について埋立処分以外の処理方法(高温での溶融処理等)を確保する必要があります。
 そのため、今般、広島県、福山市及び株式会社カムテックスの協力を得て、1350℃程度でのアスベスト含有廃棄物の溶融処理方法の実証試験を実施することといたしました。

2.実証試験の概要

場所

株式会社カムテックス (広島県福山市)

期間

平成18年1月10日(火)~1月12日(木)(予定)

内容

 産業廃棄物の溶融施設(処理能力60t/日・炉)に廃石綿等及びアスベスト成形板を投入し、1350℃程度で溶融し、排ガス、集じん灰及び処理後物(溶融スラグ)を分析し、当該温度での溶融処理方法によりアスベストが無害化されていることを確認する。
 実施にあたっては、専門家(廃棄物処理、分析、健康影響等)の助言を得ることとする。

3.その他

今後、協力が得られる他の施設についても同様の実証試験を実施する予定。

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課課長 関 荘一郎
補佐 葛西 聡(内線 6873)
 補佐 豊住 朝子(内線 6876)