報道発表資料

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2005年11月22日
  • 地球環境

アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)国際ワークショップ「アジア太平洋地域における地球観測及び能力開発ニーズに関するスコーピングワークショップ:気候に焦点をあてて」の開催結果

 環境省は、アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)、国立環境研究所と共催で、「アジア太平洋地域における地球観測及び能力開発ニーズに関するスコーピングワークショップ:気候に焦点をあてて」を、11月17~18日に三田共用会議所(東京)にて開催しました。
 ワークショップでは、地球観測にかかる、APNによる具体的な能力開発活動の展開について検討するため、能力開発及び地球温暖化/気候変動の専門家を一同に集めて、アジア太平洋(特に途上国)の能力開発ニーズがどの分野にあるのか、について議論しました。
 議論の結果、対象分野として気候変動による水資源管理の影響等、また能力向上が進められるべき事項として、観測や情報処理の手法、気候モデルの改良と利用等が挙げられました。この結果は、APNと専門家による、更なる議論へとつなげられます。

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1.開催日時・場所

日時:2005年11月17日(木)~18日(金)、三田共用会議所

2.出席者

 アジア太平洋地域を中心に、13ヶ国(フィジー、米国領サモア、中国、米国、タイ、インドネシア、マレーシア、モンゴル、ベトナム、ニュージーランド、カナダ、フランス、日本)から能力開発及び地球温暖化/気候変動の専門家、計32名が参加。我が国からは、環境省小島地球環境審議官が主催者を代表して開会挨拶を行いました。

3. 開催の趣旨

 地球観測については、GEOSS(全球地球観測システム)10年実施計画の下、世界的に地球観測システム構築に向けた具体的な動きが活発化しており、地球観測を担う人材を世界的に育成していくことが求められています。特に気候変動の分野では、地球観測から得られるデータに基づき、具体的な気候変動影響を早期に把握・予測し、必要な対策を講じるため、観測と同時に、観測したデータを対策や政策に反映させられるように解釈する体制・人材の開発が喫緊の課題となっています。

4.主な内容

 本ワークショップは、GEOSS10カ年計画を具体化するための、アジア太平洋地域における取組としてはじめのものであり、アンドリュー・マシューズ氏(ニュージーランド水・大気研究所: NIWA)を議長として、アジア各国の目で見て必要な地球観測の必要性と対象分野、さらに能力開発の必要性について、各国の専門家による活発な議論が行われました。
 議論の結果、対象分野として気候変動による水資源管理の影響等、また能力向上が進められるべき事項として、観測や情報処理の手法、気候モデルの改良と利用等が挙げられたところ。
 これらは、来年3月バンコク(タイ)にて開催予定の第2回ワークショップにおいて、能力開発の優先順位付け、具体的な実施方法、APNの役割について議論するための中間報告として活用されます。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局総務課研究調査室
室長:塚本 直也(内線6730)
 補佐:吉川 圭子(内線6731)
 担当:塚原 沙智子(内線6734)

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