報道発表資料

この記事を印刷
1998年11月16日

国連気候変動枠組条約第4回締約国会議(COP4)について/速報(11月10日)

1. メカニズム

午後と夜の2度にわたってコンタクトグループを開催。G77+中国案をベースに、共同議長から作業項目をリスト化した作業計画案が提出され、これをベースに検討が行われたが、結局合意が得られなかった。

引き続き深夜に行われたSBSTA/SBI合同会合では、その旨報告が行われたが、新たに、SBSTA/SBI両議長から今後の手続を定める決定案が提示された。G77+中国(ウガンダ、南ア、トーゴを除き)は、あくまでコンタクトグループにおける作業計画案をCOPに提出せよと主張したが、先進国側は、種々のコメントはあるも、議論のベースにできるとして、右決定案のCOPへの提出を提案。結局、SBSTA/SBI両議長の決定案は、両方の案がCOPに提出されることになった。

2. 途上国関連問題

(1) 条約第4条2項(a)(b)(先進国の義務)の見直しについては、「条約の目的を達成するための追加的なステップのCOP5による検討」など、先進国と途上国の意見が対立している箇所につきカッコがついたままの決議案がそのままCOPに報告されることになった。

(2) 条約第4条8項、9項の実施(気候変動または対策による悪影響への対処)についても、今後のステップについて先進国と途上国の対立をカッコで残したままCOPに報告されることになった。

(3) 技術移転については、技術移転メカニズムの設置を決定案に盛り込むか否かについて対立したが、米国及び日本の反対にもかかわらず、SBSTA議長のやや強引な議事裁きにより、右メカニズムの設置を盛り込む旨の決議案を採択した。

3.その他

資金メカニズムについては、コンタクトグループでの合意が得られず、全体にカッコが付けられたままCOPに報告されることになった。

連絡先