一般国道464号北千葉道路（印旛～成田）建設事業に係る環境影響評価書に対する環境大臣意見の提出について

1. 環境省は、一般国道464号北千葉道路（印旛～成田）建設事業（事業者：千葉県）に係る環境影響評価書について、環境影響評価法に基づき環境の保全の見地からの意見を求められたことから、平成17年10月20日付けで国土交通省^（注２）に対し環境大臣意見を提出した。
   

   （注２）

   国土交通大臣を経由して国土交通省関東地方整備局長へ提出

2. 本事業は、併設される鉄道事業^（注３）とともに、県立自然公園の湿地性希少鳥類の生息地を一部横断する計画があることから、事業者が作成した環境影響評価書においては、環境影響評価準備書に対する知事意見を踏まえ、路線のうち印旛沼を横断する部分のトンネル化について検討したが実施が困難であること、景観への配慮のため橋梁の構造形式や高さを変更したことなどが加筆され、追加的な予測・評価が行われている。
   

   （注３）

   成田新高速鉄道建設事業、H17.9.28環境大臣意見提出

3. しかしながら、サンカノゴイ等の湿地性鳥類やオオタカ、サシバに対する環境保全措置、供用時の鉄道との複合騒音に対する措置、路面排水に対する措置等について、適切な実施を求めるため、環境大臣意見で以下に示す内容を指摘した。
4. なお、事業者（千葉県）に対しては、国土交通省関東地方整備局長から、環境大臣意見を勘案した意見が述べられることとなる。

大臣意見の概要

　《　４）以外は成田新高速鉄道建設事業に係る大臣意見と同趣旨》

１）代償措置としてのヨシ原等の造成について

　サンカノゴイ等の湿地性希少鳥類の生息地に係る代償措置としてのヨシ原等の造成については、サンカノゴイ等の生息地にかかる工事を実施する前に、代償となるヨシ原等の造成に着手し、鳥類が生息できる環境を早期に確保するとともに、適切に管理すること。

２）オオタカ及びサシバに対するコンディショニング^(*)について

３）供用時の騒音について

　供用時における道路と鉄道の複合的な騒音予測値の高い地域があることから、鉄道事業と連携し、必要に応じてさらなる措置を講じること。

４）路面排水の処理について

　印旛沼の流域を通過することから、路面排水の流入負荷の一層の低減に努めること。

５）事後調査について

　鉄道の事業が同時に行われることから、鉄道事業者等と連携して事後調査を実施し、必要に応じ調査結果を踏まえた対応を図ること。

参考

添付資料

• 【別紙】一般国道４６４号北千葉道路（印旛～成田）建設事業に係る環境影響評価書に対する環境大臣意見
• 一般国道４６４号北千葉道路（印旛～成田）建設事業　地域概況図[PDFファイル 238KB] [PDF 237 KB]