報道発表資料

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2005年08月08日
  • 大気環境

「環境と交通に関する世界会議in愛知」の結果について

愛・地球博関連プロジェクトとして、環境省は、経済産業省、国土交通省、国連地域開発センター、(独)環境再生保全機構、及び愛知県等と協力し、平成17年8月1日(月)から5日(金)までの5日間、愛・地球博会場、名古屋市において「環境と交通に関する世界会議in愛知」 (The International Conference on Environment and Transport in AICHI)を開催しました。 8月1日(月)の開会式(於:愛・地球博会場EXPOホール)には、小池環境大臣が出席し、アルピニスト野口健氏との対談等を通じて、環境と交通の調和に向けた取り組みの重要性などについてメッセージが発信されました。5日間のプログラムを通じて延べ3,000人以上が参加し、産官学など幅広い立場から環境と交通について積極的な議論が行われました。 アジア地域における環境と交通の調和を目指した「第1回アジアEST地域フォーラム」(1日~2日)では、アジア各国の政策担当者による活発な議論が行われ、愛知宣言が採択されました。また、「環境と交通に関するシンポジウム」(3日~5日)では国内外の学識経験者、産業界、市民、行政関係者などにより、多様な分野についての討論が行われたほか、「くるま・環境・技術2005」(2日~3日)では次世代の交通を担う子供たちが、実験などを通して環境と調和した最先端の自動車技術を体験しました。 環境省では、本会議の成果を受け、わが国をはじめ、アジア地域における環境面からみた持続可能な交通(EST:Environmentally Sustainable Transport)の実現に向けた取り組みに引き続き努めて参ります。

1.会議概要

(1)
日程及び場所  平成17年8月1日(月)~5日(金)
○開会式:
8月1日:愛・地球博会場(長久手会場)EXPOホール
○アジアEST地域フォーラム:
8月1日~2日 名古屋国際センター
○環境と交通に関するシンポジウム:
8月3日~5日 名古屋マリオットアソシアホテル
○くるま・環境・技術2005:
8月2日~3日 名古屋大学
(2)
参加国・機関等

○アジア地域各国の環境担当ならびに交通担当政府機関
 (日本、ブルネイ、カンボジア、中国、インドネシア、ラオス、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)

○アジア開発銀行(ADB)等の国際機関
 (アジア開発銀行(ADB)、世界保健機関(WHO)、地球環境戦略研究機関(IGES)、国際協力機構(JICA)、国際協力銀行(JBIC)、スウェーデン国際開発庁(SIDA))

○国内外の学識経験者、経済関係者、市民・NGO、行政関係者

2.主要議題と成果

(1)
アジアEST地域フォーラム(1日~2日)

 第1回フォーラム総会として開催され、アジア地域における環境と交通に関する幅広い課題について議論がなされた。各分野の専門家からの報告に続き、カンボジア、ラオス、ベトナムについては戦略計画策定に向けた取り組みなどについての議論も行われた。最後に会議参加者の総意として愛知宣言が採択された(日本語仮訳:別紙-1 英文:別紙-2)。概要、次の通り。

  • アジアESTフォーラムの設立を満場一致で支持し、ハイレベルな定期的政策対話や、情報や知見の提供を行う専門家グループの貢献を歓迎すること。
  • 途上国を中心とする参加国における国内戦略とアクションプランの策定等に対する支援における、国連地域開発センター(UNCRD)のイニシアティブを歓迎すること。
  • アジアEST支援のため、国際機関、市民社会、学術機関、民間企業など、各界の連携とネットワークの形成を歓迎すること。
  • 途上国を中心とするフォーラム参加国におけるESTの推進にあたり、国際社会からの協力や支援実現のための取り組みを国連地域開発センター(UNCRD)に要請すること。
(2)
環境と交通に関するシンポジウム(3日~5日)

 基調講演、特別講演をはじめ、環境と交通に関する7つのテーマ別に、国内外の学識経験者、市民、経済関係者、国際機関関係者、行政関係者等によるラウンドテーブルが実施され、多様な立場からの情報提供、意見交換が行われた。

<テーマ別ラウンドテーブル>

  • 環境に配慮した自動車の開発と普及に向けて
  • 将来の自動車燃料について
  • 環境負荷の小さい交通への転換
  • 環境と交通の将来~地域からの発信
  • 持続可能な都市交通に向けて~アジアへの発信
  • 交通負荷の小さい地域づくり~市民への発信
  • 環境に調和した自動車交通のために~産業界からの発信
(3)
くるま・環境・技術2005(2日~3日)

 次世代を担う子供たちが、燃料電池技術の実験を通して、環境と交通の調和の必要性や、最先端の自動車技術について学習した。

添付資料

連絡先
環境省環境管理局自動車環境対策課
課長:岡部 直己(内6520)
課長補佐:垣下 禎裕(内6526)
担当:濱崎 則子(内6526)

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