報道発表資料

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2005年07月29日
  • 大気環境

平成16年度ヒートアイランド現象による環境影響に関する調査検討業務報告書について

環境省では、「ヒートアイランド現象による環境影響に関する調査検討会」を設置し、平成16年度においては、ヒートアイランド現象による環境への影響について熱中症とエネルギー消費における指標の定量化を中心に検討を行い、報告書を取りまとめました。今後は、引き続き他の地域や項目における環境影響に関する検討を進めるとともに、総合的な都市の熱環境評価について基礎的な検討を進めます。

1 調査検討の趣旨

 平成16年度は、都市の気温上昇が及ぼす熱中症の発生とエネルギー消費への影響を取り上げ、定量的な評価を行いました。また、睡眠障害と植物に及ぼす影響についても最新の知見の整理を行いました。

2 報告書の構成

第1部
ヒートアイランド現象による環境影響に関する検討
  1. 熱中症の発生に及ぼす影響
  2. エネルギー消費に及ぼす影響
  3. 睡眠障害・植物成長阻害に及ぼす影響
第2部
都市の風と気温の実態把握
  1. 都市の風に関する解析
  2. 気温等の広域測定結果の解析

3 調査の体制

 都市環境、地理、疫学等の専門家からなる「ヒートアイランド現象による環境影響に関する調査検討会」を設置し、調査研究結果などをもとにした助言をいただきました。検討会委員は下記の通りです(敬称略、役職名等は3月末現在)。

委員長 早稲田大学建築学科教授 尾島 俊雄
委員 独立行政法人国立環境研究所首席研究官 兜 眞徳
  明治大学農学部教授 輿水 肇
  東京都立大学理学研究科教授 三上 岳彦
  気象業務支援センター専任主任技師 村山 貢司
特別委員 独立行政法人建築研究所上席研究員 足永 靖信
  独立行政法人国立環境研究所疫学・保健研究室長 小野 雅司
  大阪大学大学院工学研究科助教授 下田 吉之

4 今後の課題

 今回対象にしたのは、熱中症の発生やエネルギー消費など影響項目の一部であり、検討が必要な項目はまだ多く残されています。また、今回対象とできなかった地域も含めて検討を行うことで、ヒートアイランド現象による環境影響に対する知見を深めることが必要です。
 また、これまでの検討結果なども活用し、地域の熱特性なども含めた総合的な都市の熱環境評価について基礎的な検討を始めることが求められます。


大気環境・自動車対策(環境管理局) 報告書
 平成16年度 ヒートアイランド現象による環境影響に関する調査検討業務報告書

添付資料

連絡先
環境省環境管理局大気環境課大気生活環境室
室長: 瀬川 俊郎(内線6540)
 室長補佐: 藤本 正典(内線6543)
 担当: 高原,木村(内線6578)

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