報道発表資料

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2005年06月15日
  • 再生循環

硫酸ピッチの不適正処分の状況(平成16年度下半期)について

平成16年度下半期に確認された硫酸ピッチの不法投棄又は不適正保管(以下「不適正処分」という。)の状況について、都道府県及び保健所設置市の協力を得て取りまとめたのでお知らせします。
  1. 硫酸ピッチの不適正処分件数及び不適正処分量
     平成16年度下半期に確認された硫酸ピッチの不適正処分は、件数で21件、量で1,837本(ドラム缶換算本数。以下同じ。)であり、上半期(39件、7,662本)に比べ、件数、量ともに減少した。
     また、平成16年度末までに確認された不適正処分の量を年度別に見ると、12年度以前は2,461本、13年度5,629本、14年度15,837本、15年度28,368本、16年度9,499本であった。
     (「1.硫酸ピッチの不適正処分件数及び不適正処分量」参照)
     
  2. 不適正処分の形態
     平成16年度末までに確認された不適正処分の形態の内訳を見ると、件数では、不法投棄が48%、不適正保管が49%、量では、不法投棄が26%、不適正保管が66%であった。
     (「2.不適正処分の形態」参照)
     
  3. 不適正処分実行者の内訳
     平成16年度末までに確認された不適正処分の実行者の内訳を見ると、件数では、排出事業者のみによるものが30%と最も多く、次いで排出事業者や収集運搬業者(無許可業者を含む)等複数が関与したものが20%であった。また、量では、排出事業者や収集運搬業者(無許可業者を含む)等複数が関与したものが31%と最も多く、次いで排出事業者のみによるものが20%であった。
     (「3.不適正処分実行者の内訳」参照)
     
  4. 処理状況
     平成16年度末までに不適正処分が確認された硫酸ピッチの処理状況を見ると、件数では、すべて処理済みが71%、一部処理済みが10%、未処理が19%であった。また、量で見ると、処理済みが71%、未処理が29%であった。
     (「4.処理状況」参照)
     
  5. 処理実施者の内訳
     4.の処理の実施者の内訳を見ると、件数では、排出事業者による処理が28%と最も多く、次いで地方公共団体等(代執行)による処理が24%であった。また、量では、地方公共団体等(代執行)による処理が31%と最も多く、次いで排出事業者のみによる処理が24%であった。
     (「5.処理実施者の内訳」参照)
     
  6. 措置命令の発出状況、行政代執行等の実施状況
     平成16年度末までに確認された不適正処分事案(227件、61,794本)のうち、措置命令が発出された事案は61件あり、そのうち代執行による処理が行われた事案は49件(16,821本)であった。
     (「6.措置命令の発出、行政代執行等の実施状況」及び「7.行政指導・行政代執行等の内訳」参照)

(参考)
 硫酸ピッチの不適正処分の状況に加え、スラッジ(不正軽油製造の際、軽油を精製するために添加された活性白土、活性炭等の残滓)の不適正処分の状況についても併せて調査した。その結果、平成16年度末までに不適正処分されたスラッジの件数は187件、不適正処分量は46,990本(ドラム缶換算本数)であった。
 (「(参考)スラッジの不適正処分の状況」参照)


廃棄物・リサイクル対策(廃棄物・リサイクル対策部)行政資料
硫酸ピッチ問題について


硫酸ピッチの不適正処分の状況(平成16年度下半期)について(資料) [PDF 189KB]

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課適正処理・不法投棄対策室
室長   :橋詰 博樹(内線 6881)
 室長補佐:矢口 和博(内線 6883)
 担当   :伊藤 隆晃(内線 6889)
 担当   :内田 順己(内線 6889)

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