報道発表資料

この記事を印刷
1998年11月06日

国連気候変動枠組条約第4回締約国会議(COP4)について/速報(11月6日)

1.メカニズム

夕方開催されたコンタクトグループでは、CDMにつき、ホンジュラスから、他の中南米諸国の支持のもと、CDMの早期交渉進展を目的とした今次会議の決定案が提示された。また、ウガンダから、CDMに関するアフリカ諸国の提案が出された。これらの提案は、相変わらず交渉進展に強硬に否定的な姿勢をとる印、中国、サウジアラビアとは一線を画した姿勢を見せ、一枚岩だった途上国の姿勢に変化の兆し。

明日もコンタクトグループが開催される予定。

2.途上国関連の問題

条約4条2項(a)(b)(先進国の義務)の見直しのコンタクトグループでは、G77案に加え、本日新たに米国案、EU案、豪州案(我が国及びNZとの共同提案)が提示され、検討が行われた。明日、各国の案を取り入れた議長案が作成され、この案につきコンタクトグループで議論される予定。

3.その他

資金メカニズム、AIJ(共同実施活動)、技術移転のコンタクトグループが開催。それぞれ議論が継続中。

附属書I国の見直しについては、トルコより、附属書Iからのトルコの削除が提案されていたが、COP5以降の継続審議とする旨の決定が採択された。

AG13(条約第13条に関するアドホックグループ)については、設立を検討中の多国間協議委員会につき、委員の数及び構成の2カ所を除いた部分を今次会議で採択し、未解決の2カ所をCOP5に向けて検討する旨の決議が採択された。

連絡先