報道発表資料

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2005年05月10日
  • 保健対策

生体試料からのフェニルメチルアルシン酸(PMAA)の検出について

有機ヒ素化合物のジフェニルアルシン酸(DPAA)及びフェニルメチルアルシン酸(PMAA)が検出された、茨城県神栖町の4ヶ所の水田の15年産米を常食していた方の生体試料から、PMAAが検出されました。今後の対応等と併せてお知らせします。

1. 経緯と現状

茨城県神栖町の4カ所の水田の16年産米からフェニルメチルアルシン酸(PMAA)が検出されたことを受け、第4回臨床検討会(平成16年12月14日)において、次の措置を講ずること等の対応方針が決定されました。
PMAAの分析・定量方法等についての検討
汚染米(15年産米)を常食していた方々について、定量法を開発したのち生体試料のPMAA濃度を測定
PMAAについての毒性試験を行い、毒性評価を実施
生体試料からPMAAが検出された方への「緊急措置事業」の適用の要否については、PMAAに係る生体試料の検査結果、PMAAの毒性試験等の結果を踏まえ、臨床検討会において検討
現在、上記方針に基づき取組を進めているところですが、今般、DPAA及びPMAAが検出された米(15年産米)を常食していた方々の生体試料(髪、手爪又は足爪)を国立環境研究所において分析したところ、一部の方からPMAAが検出されました。なお、DPAAについては検出されませんでした。
PMAAが検出された米を常食していた方で、明らかに有機ヒ素化合物に起因すると思われる症状は、現在のところ認められておりません。
 
PMAAについては、DPAA由来の物質であることが考えられていますが、その生成メカニズム、毒性等の詳細については、現在のところ不明です。(構造については、参考を参照)
農業用井戸水からDPAAが検出された農地における16年産米については、すでに出荷・流通を停止しています。

2. 今後の対応等

今後は、第4回臨床検討会(平成16年12月14日)で決定された対応方針に基づく措置を、引き続き、着実に実施するとともに、今般の生体試料からのPMAAの検出を受け、環境省、茨城県、神栖町等が連携して、PMAAが検出された方に対して次に掲げる措置を講ずることで、健康被害の未然防止を図ることとします。
健康診査の実施
定期的な生体試料の分析

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課環境リスク評価室
室長    北窓 隆子(内線6340)
 室長補佐 馬場 康弘(内線6341)
 室長補佐 古元 重和(内線6343)

茨城県
 TEL 029(301)1111
 保健福祉部保健予防課長 緒方 剛  (内線3211) 
 保健福祉部生活衛生課長 細谷 佳史(内線3411)
 農林水産部園芸流通課長 朝日 正  (内線3941)

神栖町生活環境部環境課
 TEL 0299(90)1111
 課長           大槻 孝雄(内線140)
 地下水汚染対策室長 野口 正信(内線146)

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