報道発表資料
環境省では、幹線道路沿道における局地的大気汚染と呼吸器疾患との関係についての解明を行うため、平成17年度から幹線道路住民を対象とした大規模な疫学調査「局地的大気汚染の健康影響に関する疫学調査-そら(SORA)プロジェクト-」を実施いたします。その一つとして、平成17年度から平成22年度にかけて実施する「学童コホート調査」の調査研究計画書を取りまとめましたので、公表いたします。本調査については、5月16日に環境省において開催される疫学調査に関する審査検討会において、倫理的観点等からの審査を受けた後、平成17年秋から実施する予定です。
※調査のサブタイトルである-そら(SORA)プロジェクト-の「そら(SORA)」はStudy
On Respiratory disease and Automobile exhaust の頭文字である。
局地的大気汚染の健康影響に関する疫学調査-そら(SORA)プロジェクト-について
環境省では、平成17年度から、「局地的大気汚染の健康影響に関する疫学調査-そら(SORA)プロジェクト-」を実施します。幹線道路沿道の局地的大気汚染と健康影響の関係については、十分な科学的知見がなく、国会の附帯決議において早期に調査を実施することが求められてきました。環境省では、これまで、調査を実施するための技術的課題を解決するため、手法の検討を進めてきており、その検討を踏まえて、「そら(SORA)プロジェクト」を開始します。そら(SORA)プロジェクトにおける調査の全体計画は以下のとおりです。
(1) | 学童(小学生)を対象とした追跡(コホート)調査(愛称:そら(SORA)しらべ隊)により、自動車排出ガスへの曝露と気管支ぜん息の発症との関係等を評価する。(平成17年度から22年度) |
(2) | 小児や成人を対象とした調査(追跡調査とは異なる年齢階層・調査手法)についても順次実施して、局地的大気汚染と健康影響との関係を評価する予定。(平成18年度以降) |
学童コホート調査の調査研究計画の概要
そら(SORA)プロジェクトの一つとして、別添1の研究計画書に基づき、自動車排出ガスへの曝露と気管支ぜん息の発症との関係等を評価することを目的として、「学童コホート調査(愛称:そら(SORA)しらべ隊)を実施します。本計画書は、別添2の委員会における検討を経て、取りまとめられました。
調査研究計画の概要は以下のとおりです。
(1) | 調査の基本デザイン 平成17年度にベースラインの調査(コホート調査を始めるに当たっての基礎データをとる調査)を行い、その後、平成21年度までの4年間、調査対象者を追跡して調査する。 自動車排出ガスによる大気汚染物質の曝露評価については、大気汚染物質の測定結果を活用し、モデルを用いて調査対象者ごとに個人曝露量を算出する。 調査のイメージについては、別添3のとおり。 |
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(2) | 調査地域 推計ディーゼル排気微粒子(DEP)排出強度が一定以上でできるだけ高く、沿道人口が十分に多いと見込まれる幹線道路を主要な大都市圏から複数選定し、これらの幹線道路が通過する市区を調査地域とする。 |
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(3) | 調査対象者 調査地域に居住する小学1~3年生のうち、約16,000人に調査を依頼し、保護者の同意を得られた学童を対象とする。 |
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(4) | 調査内容及びスケジュール
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※平成22年度に結果の解析・まとめを実施
添付資料
- 別添1 局地的大気汚染の健康影響に関する疫学調査学童コホート調査研究計画書 [PDFファイル 149KB] [PDF 148 KB]
- 別添2 局地的大気汚染による健康影響に関する疫学調査設計検討専門委員会 委員名簿 [PDFファイル 23KB] [PDF 22 KB]
- 別添3 学童コホート調査のイメージ [PDFファイル 47KB] [PDF 46 KB]
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境保健部環境保健企画管理課保健業務室
室長 俵木 登美子(6320)
室長補佐 近藤 恵美子(6322)
主査 池上 良一 (6327)