報道発表資料

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2005年04月20日
  • 大気環境

環境技術実証モデル事業 「ヒートアイランド対策技術(空冷室外機から発生する顕熱抑制技術)実証試験要領(第2版)」の策定について

環境技術実証モデル事業の一環として、「ヒートアイランド対策技術(空冷室外機から発生する顕熱抑制技術)実証試験要領(第2版)」を策定しましたので、公表いたします。
  1. 背景・経緯

     環境技術実証モデル事業(以下「モデル事業」という。)は、既に適用可能な段階にありながら、環境保全効果等についての客観的な評価が行われていないために普及が進んでいない先進的環境技術について、その環境保全効果等を第三者が客観的に実証する事業をモデル的に実施することにより、環境技術実証の手法・体制の確立を図るとともに、環境技術の普及を促進し、環境保全と環境産業の発展を促進することを目的とするものです。
     この度、環境技術実証モデル事業検討会ヒートアイランド対策技術ワーキンググループ会合(以下、「WG会合」という。)における検討結果等を踏まえ、「ヒートアイランド対策技術(空冷室外機から発生する顕熱抑制技術)実証試験要領(第2版)」を策定しましたので、これを公表致します。


  2. 実証試験要領の概要

     実証試験要領は、本実証試験の対象技術や実施体制、実証項目、実証試験の方法、実証試験結果報告書の作成の手順等について定めたものであり、主な内容は以下のとおりです。なお、詳細はモデル事業ホームページ(http://etv-j.eic.or.jp/)からご覧頂くことができます。
    [1] 対象技術
     本実証試験要領の対象となるヒートアイランド対策技術とは、エアコンディショナの空冷室外機へ水を噴霧すること等により、水が蒸発する時の潜熱を利用して冷却効果を高め、室外機から発生する顕熱を抑制する、パッケージエアコンディショナ(業務用エアコンディショナ)に後付での設置が可能な技術(機器等)のことを指します。
    [2] 主な実証項目
    顕熱抑制性能実証項目
      ・ 顕熱抑制率
      ・ 冷房能力向上率
      ・ 消費電力削減率
    運転及び維持管理実証項目
      ・ 環境影響(環境負荷物質排出量等)
      ・ 使用資源(消費電力量、水消費量等)
      ・ 運転及び維持管理性能
    [3] 実証試験の実施
     実証試験は、環境省により募集・選定された実証機関において、本実証試験要領に基づき実施されます。
    [4] 実証試験結果報告書の作成
     実証試験の結果は、実証試験結果報告書として実証機関によりまとめられ、WG会合における検討等を踏まえ環境省が承認した後、データベース等で一般に公開されます。


  3. 実証試験要領の特徴

     この実証試験要領は、モデル事業の一環として策定したものですが、ヒートアイランド対策技術(空冷室外機から発生する顕熱抑制技術)の一般的な評価方法としても活用できるものと考えております。このため、この実証試験要領をもとに、多くの環境技術開発者が、自主的に自らのヒートアイランド対策技術の実証評価に取り組み、その結果を公表することを期待しております。
     また、ヒートアイランド対策を行っている地方自治体の担当者が、将来的に、この実証試験要領に基づいた実証試験結果を広く活用されることを期待しております。


  4. 今後の予定

     環境省では、ヒートアイランド技術分野について、本日から5月18日(水)まで、地方公共団体(都道府県及び政令指定都市)を対象に実証機関の公募を行い、5月下旬から6月上旬に開催予定の平成17年度第1回WG会合における検討等を踏まえて、本分野における本年度の実証機関の選定を行う予定です。その後、実証機関による対象技術の公募・選定、実証試験等が実施される予定です。

添付資料

連絡先
環境省環境管理局総務課環境管理技術室
室長   :徳永 泉  (内6550)
 室長補佐:瀬川 正宇(内6551)
 担当   :田中 裕子(内6557)

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