報道発表資料

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1998年10月26日

第7回北東アジア環境協力会議について(The 7th Northeast Asian Conference on Environmental Cooperation)

第7回北東アジア環境協力会議は、10月22日に閉会しました。その概要は以下のとおりです。

<会議概要>

  1. 本会議は、韓国環境省及び済州道の主催により、中国、韓国、モンゴル、ロシア及び日本の5ヶ国並びにUNEP、ESCAPから行政官、研究者等計44 名の出席を得て、10月20日(火)から22日(木)に韓国・済州島において開催された。

  2. 会議では、冒頭に各国・機関の代表者より基調講演が行われ、温暖化問題をはじめ地球環境問題が深刻化している中で、環境保全に関する地域間の協調の 必要性、情報・意見交換の重要性などが指摘された。
     引き続き、{1}渡り鳥と生息地の保護、{2}地下水の保全と管理、{3}持続可能な開発指標の開発と利用、{4}有害大気汚染物質の管理の各分科会において活発 な議論が行われた。

  3. 各分科会での議論の概要については以下のとおり。
     第1分科会では、我が国から渡り性水鳥ネットワークへの参加の重要性を指摘し、各国の賛同を得た。第2分科会では地下水の持続可能な利用のための 取組の必要性が話し合われた。第3分科会では各国の持続可能な開発指標の作成に向けた取組の紹介がされた。第4分科会では大気汚染物質のモニタリング 及び規制の重要性について議論された。

  4. 各国の参加者は、地域間の環境協力に、本会議がこれまで果たしてきた役割を評価し、今後とも本会議を通じて既存の協力の枠組みをさらに有効に推進す ることが重要であるとの認識で一致した。
     また、参加した国際機関からは、これらの取り組みを進めるために国際機関を活用すること、及び地域でのこのようなユニークな情報交換の場は今後とも 継続されるべきことが強調された。

  5. 次回会合は、来年、日本で開催されることが決定された(場所及び時期については後日決定)。

連絡先
環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課
室 長 :後藤 正之 (内線6742)
 補 佐 :大村 卓 (内線6744)
 担 当 :中澤/石原(内線6756)