報道発表資料
1.目的
戦略的環境アセスメント(SEA:Strategic Environmental Assessment)は、個別の事業計画に枠組みを与えることとなる政府の政策や上位計画の段階において、環境への影響を評価・把握し、環境への配慮が十分に行われることを確保するための手続である。
主要先進国においては、導入に向けた取組が始められつつあり、また、我が国においても環境影響評価法の国会審議の際にその制度化に向けて早急に具体的な検討を進める旨、附帯決議がなされるなど、具体的な検討の必要性が高まっている。このため、環境庁では、本年7月より「戦略的環境アセスメント総合研究会」を設置し、国内外の関連制度の実施状況について総合的な調査研究を行っているところである。
このような状況の下、我が国における今後の戦略的環境アセスメント制度の導入に資するよう、戦略的環境アセスメント制度を導入している国の政府担当者及び学識経験者を招き、制度の基本的な考え方、制度運営の実際、具体的な事例等についての講演及びパネルディスカッションを行う「戦略的環境アセスメントに関する国際ワークショップ」を以下のとおり開催する。
2.主催
- 環境庁
共催
- 国際影響評価学会(IAIA)
- 東京都
- (財)地球・人間環境フォーラム
3.開催日時、会場
日時
11月26日(木)10時~17時30分 (9時30分受付開始)
会場
プラザホール(東京都千代田区霞ヶ関3-2-5、霞ヶ関ビル1F)
4.プログラム(予定)
午前の部: 10:00~12:00
・基調講演「戦略的環境アセスメント(SEA)の意義とその将来」
マリア・パルティダリオ(IAIA前会長、リスボン新大学助教授)
・講演「SEAの国際的な動向について」
バリー・サドラー(環境アセスメント研究所所長)
午後の部: 13:30~17:30
・講演「オランダのSEAの現状」
ロブ・フェルヒーム(オランダ環境影響評価委員会事務局)
・講演「日本におけるSEAの可能性」
原科 幸彦(東京工業大学大学院総合理工学研究科教授、
IAIA日本支部代表)
・パネルディスカッション「効果的なSEAのあり方について」
コーディネーター:
浅野 直人(福岡大学法学部長)
パネラー: マリア・パルティダリオ
バリー・サドラー
ロブ・フェルヒーム
原科 幸彦
長谷川 猛(東京都環境保全局環境影響評価担当部長)
* 日英同時通訳で行います。
5.応募方法等
入場は無料です。定員150名を予定しています。
参加を御希望の方は、別紙の参加申込書に必要事項をご記入の上、11月12日(木)までに以下の事務局まで、郵送又はFAXでお申し込み下さい。先着順で受付します。
(事務局連絡先)
(株)クリエイティブコンベンションセンター内
戦略的環境アセスメントに関する国際ワークショップ事務局
〒106-0032 東京都港区六本木1-4-30 六本木25森ビル15階
FAX:03-5574-8696、TEL:03-5574-8676
(参考)
海外出席者の略歴について
マリア・パルティダリオ(IAIA前会長、リスボン新大学助教授)
1993~ リスボン新大学科学技術学部科学環境工学科助教授
1994~ UNEP環境影響評価に関するワーキンググループ委員
1995~ ポルトガル環境省環境影響評価制度レビュータスクフォース委員
国際環境影響評価学会会長(1996~1998)
バリー・サドラー(環境アセスメント研究所所長)
1984~1992 カナダ環境影響評価研究委員会主任アドバイザー
GLOBEビジネスと環境に関する国際会議及び貿易フェアー戦略計画担当ディレクター兼書記長(89~92)
1992~1994 カナダ持続可能な開発に関する国家戦略の起草に関する関係者プロセスプロジェクトディレクター
1994~1996 環境評価の有効性に関する国際調査プロジェクトディレクター
ロブ・フェルヒーム(オランダ環境影響評価委員会事務局)
1992~1994 EC委員会(環境影響評価指令の修正及びSEA新指令の制定担当)
1994~ オランダ環境影響評価委員会事務局
国際影響評価学会(The International Association for Impact Assessment:IAIA)について
IAIAは1980年にアメリカで結成され、現在、100ヶ国以上、2,500人の会員から構成される国際的な学会である。IAIAの取り組む領域は、人間活動が自然、都市、社会などの環境に及ぼす影響を全て対象とし、環境影響評価をはじめ、環境監査、テクノロジーアセスメント、ライフサイクルアセスメント、戦略的アセスメント、リスクアセスメント、経済環境評価、社会環境評価などの各種アセスメント、さらには市民参加、環境マネージメント、開発援助、ミティゲーション、GIS、教育、能力開発など多岐にわたる。IAIAの行う国際共同研究、国際学会や地域学会、研究ワークショップ、機関誌やニューズレターの発行、出版などの様々な活動には、学者、行政機関、国際援助機関、コンサルタント、NGOなど影響評価に関わる幅広いメンバーが参加している。
添付資料
- 連絡先
- 環境庁企画調整局環境影響評価課
課 長 :寺田 達志(6220)
補 佐 :大森 恵子(6232)
担 当 :中尾 豊(6234)