報道発表資料
環境省は、祓川水系伊良原ダム建設事業に係る環境影響評価書について、本日付けで国土交通大臣に対し、環境影響評価法に基づき、希少コウモリ、カエル類等及びダム下流の生態系に関して、環境大臣意見を述べた。
- 環境省は、祓川水系伊良原ダム建設事業に係る環境影響評価書について、環境影響評価法に基づき環境の保全の見地からの意見を求められたことから、平成17年2月4日付けで国土交通大臣に対し環境大臣意見を送付した。
- 祓川においては、希少コウモリの生息地が改変されること及び河川の流況が平準化することに伴いダム下流部の生息環境の変化や生育環境の変化が想定されることなどから、環境大臣意見では次の内容を指摘している。
- なお、事業者である福岡県に対しては、国土交通大臣から、この環境大臣意見を勘案した意見が述べられることとなる。
【大臣意見の概要】
○ | コキクガシラコウモリについて | |
・ | コキクガシラコウモリの環境保全措置として行う掘削坑については、コキクガシラコウモリの生態を踏まえ、生息条件に配慮しつつ、適切に整備するとともに、事後調査を行うこと。 |
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○ | カエル類等について | |
・ | カエル類等の環境保全措置として整備する湿地については、湿地が保全対象種の生息環境として維持されるよう、適切な管理を行うこと。 |
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○ | ダム下流の生態系について | |
・ | ダム下流の河川流況の平準化及び流出土砂の減少等により、ダム下流河川においては河岸の水際より高い位置における植物の生育環境の変化やダム直下の一部区間での生息環境の変化が想定されることから、ダムの管理にあたってはダム下流部への影響を低減する措置を検討すること。 |
【参考】
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添付資料
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境影響評価課環境影響審査室
室長:笠井 俊彦(内6231)
審査官:中島 慶次(内6253)