報道発表資料
環境庁が選定した「名水百選」の所在する全国の市町村は、平成10年10月15日(木)、宮崎県綾町において、名水を通じた水環境の保全の推進と水質保全意識の高揚を図ることを目的として「第14回全国名水シンポジウム」を開催する。
本シンポジウムでは、「水・森・土 ~農村と都市との共生~」のテーマの下、講演及びパネルディスカッションを行う。
本シンポジウムでは、「水・森・土 ~農村と都市との共生~」のテーマの下、講演及びパネルディスカッションを行う。
記
1.概要
開催日時 | : | 平成10年10月15日(木) 10:00~17:00 |
テ ー マ | : | 「 水・森・土 ~農村と都市との共生~ 」 |
主 催 | : | 全国水環境保全市町村連絡協議会、宮崎県綾町 |
後 援 | : | 環境庁、宮崎県、他 |
会 場 | : | 綾町公民館文化ホール (宮崎県東諸県郡綾町大字南俣 546-1) |
入場方法 | : | 当日ホール前にて受付 |
入 場 料 | : | 無料 |
問い合わせ先 | : | 綾町町民生活課生活環境係 TEL(0985)77-1111(内線31) |
2.日程
○受付 | |||||||||
9:00~10:00
|
受付 | ||||||||
○全国大会 | |||||||||
10:00~11:00
|
開会 会長あいさつ 来賓祝辞 《出席予定者》
議事議案 閉会 |
||||||||
○シンポジウム | |||||||||
11:15~12:00
|
基調講演 「故郷のいのち育む照葉樹林」 河野 耕三(宮崎県立宮崎農業高等学校教諭) |
||||||||
12:00~13:00
|
休憩(昼食) | ||||||||
13:10~14:20
|
記念講演 「私たちと環境」 幸田 シャーミン(ジャーナリスト) |
||||||||
14:20~14:30
|
休憩 | ||||||||
14:30~16:20
|
パネルディスカッション
|
||||||||
16:20~16:30
|
休憩 | ||||||||
16:30~17:00
|
大会宣言・閉会式 |
(参考1)「名水百選」について
1.目的
「名水百選」は日本全国に存在する清澄な水について、優れたものの再発見に努め、国民一般にそれらを紹介し、認識普及を図ることを第一の狙いとして、又、この「名水百選」を通じ、国民の水質保全への関心を呼び起こし水環境の積極的 な保護への参加を期待して企画された。
2.「名水百選」の選定基準
選定のための判定条件は次のとおりとした。
{1} | 水質、水量、周辺環境(景観)、親水性の観点からみて、保全状況が良好なこと。 |
{2} | 地域住民等による保全活動があること。 |
を必須条件とし、このほか
{3} | 規模 |
{4} | 故事来歴 |
{5} | 希少性、特異性、著名度等 |
を勘案することとした。
3.全国水環境保全市町村連絡協議会の概要
昭和60年3月に環境庁が「名水百選」を選定したのを契機に、同年8月「名水百選」の所在する市町村が連携し、水環境の保護の推進と水質保全意識の高揚を図ることを目的として「全国水環境保全市町村連絡協議会」を設立した。
現在、91名水、104団体が加盟している。
4.全国水環境保全市町村シンポジウムの開催経緯
全国水環境保全市町村連絡協議会では、年1回、全国水環境保全市町村シンポジウムを開催しており、開催地は「名水」の所在する市町村の中から同協議会総会にて決定される。現在までの開催状況及び今後の開催予定地は別表のとおりである。
開 催 場 所 | 開 催 日 | |
第1回 | 岐阜県郡上郡八幡町 | 昭和60年8月2日~8月3日 |
2 | 秋田県湯沢市 | 昭和61年8月6日~8月7日 |
3 | 長崎県島原市 | 昭和62年6月4日~6月5日 |
4 | 福井県大野市 | 昭和63年8月11日~8月12日 |
5 | 富山県黒部市 | 平成元年8月10日~8月11日 |
6 | 熊本県菊池市 | 平成2年9月5日~9月6日 |
7 | 埼玉県寄居町 | 平成3年8月5日~8月6日 |
8 | 北海道千歳市 | 平成4年8月7日~8月8日 |
9 | 愛媛県西条市 | 平成5年10月20日~10月21日 |
10 | 静岡県清水町 | 平成6年10月18日~10月19日 |
11 | 長野県豊科町 | 平成7年9月26日~9月27日 |
12 | 鹿児島県屋久町 | 平成8年10月16日~10月17日 |
13 | 岡山県八束村 | 平成9年8月21日~8月22日 |
名水百選「綾川湧水群」について(参考2)
場 所 |
: |
宮崎県東諸県郡綾町 |
形 態 | : | 湧水・河川 |
選定理由 | : | 綾川湧水群は、九州中央山地国定公園綾照葉樹林地帯からの湧水とその流れであり、綾川渓谷を流れる清流の源となっている。また、綾川渓谷や湧水地周辺を含む綾川流域では、「清き流れの綾川を守る協議会」や地元住民によって地道な水質保全活動が行われている。 |
概 要 | : | 綾町は宮崎市の西方20kmに位置し、他に類をみない綾川渓谷の大規模な原生照葉樹林帯を有している。『綾川湧水群は』は、この広大な照葉樹林帯を涵養域とする湧水群であり、これらを水源とする清流は綾川渓谷を形成し、綾北川び綾南川の流れとなり、本庄川を経て大淀川に至る。この照葉樹林に涵養された清水に育った鮎は「黄金の鮎」と呼ばれ、昔は島津の殿様に献上する鮎簗があり鮎奉行もおかれていた。湧水のいくつかは町の水道水源として用いられてきたが、上水道が完備されている現在でも利用されているものもある。また、綾町は古くから紬の産地として知られているが、この紬の染織(藍染めなどの草木染め)にもきれいな水を欠くことができず、湧水は町の生活と密接に結びついている。 綾町では、毎年五月の第一日曜日に全町民が参加して「河川をきれいにする運動」を実施したり、「綾町の自然を守る条例」を制定するなどして、町をあげて綾川水系の水質及び照葉樹林の保全に努めている。 |
- 連絡先
- 環境庁水質保全局水質規制課
課 長 :畑野 浩(6640)
室 長 :望月 時男(6641)
担 当 :長岡 継(6646)