報道発表資料

この記事を印刷
2004年12月24日
  • 地球環境

第13回環日本海環境協力会議の結果について

第13回環日本海環境協力会議( NEAC: Northeast Asian Conference on Environmental Cooperation )が、12月20日(月)から22日(水)の3日間にわたり韓国ソウル市で開催され、都市部における大気環境管理政策をテーマとした公開シンポジウムを行うとともに、3つのテーマについて情報及び意見の交換が行われました。
 なお、本会議は、日本、中国、モンゴル、韓国及びロシアの5か国が北東アジア地域の環境問題に関する情報交換及び政策対話を行う場として、平成4年度の第1回以来、毎年開催されています。
  1. 目的

     本会議は、北東アジア地域各国における環境問題に関して、幅広い情報交換と率直な政策対話を行うことを通じて、同地域における環境協力の在り方についての議論を深めることを目的としている。

     
  2. 主催

     韓国環境部、ソウル市

     
  3. 場所

     韓国ソウル市

     
  4. 参加者
    ・日本、中国、韓国、モンゴル及びロシアの中央政府、地方自治体の環境行政担当者、研究者、NGO等
    ・国連アジア太平洋社会経済委員会(UNESCAP)の代表者、米国の専門家

     
  5. 概要

    12月20日(月)
     シンポジウム:テーマ「都市部における大気環境管理政策」
    都市部における大気環境管理政策をテーマに、公開シンポジウムが開催され、冒頭、韓国環境部パク・サンスク副大臣による開会の挨拶が行われた。その後、各国代表者による各国における大気汚染の現状と大気環境向上のための取組等に関する発表に続き、韓国の研究者を交えてパネルディスカッションが行われ、活発に議論が交わされた。


    12月21日(火)~22日(水)
    1) 基調講演
     各国代表により、国内における環境問題の取組及び北東アジア地域における国際的取組について紹介された。また、UNESCAP代表者により、2005年に開催される第5回アジア太平洋環境と開発に関する閣僚会議の紹介が行われた。

    2) セッション1;テーマ「種の回復」
     各国において絶滅の危機に瀕している哺乳類について、現状と対策が紹介され、国境をまたいだ生息域の保全や、国民への教育、密猟への対策の重要性が強調された。また、種の回復に当たり、生息地減少への対応策が各国共通の課題であることが確認された。

    3) セッション2;テーマ「地方自治体における環境回復」
     各国の地方自治体において行われている、都市部における河川環境再生や環境教育等の取組事例が紹介され、中央政府と地方自治体間のパートナーシップや情報共有の重要性が強調された。

    4) セッション3;テーマ「工業団地における持続可能な管理」
     工業団地における持続可能な管理について、各国における様々な取組事例が紹介された。また、より効率的な管理をどのように広めていくかについて、経済的な観点を含めて議論が行われ、今後も各国間で情報を共有していくことが確認された。
     
 本会議は、以上の議論を踏まえ、議長サマリーを採択して終了した。また、2005年の次回会合の時期、場所等については、追って参加国間で決定されることとなった。
(以上)

連絡先
環境省地球環境局(旧)環境保全対策課環境協力室
室長:田中 聡志(6760)
 補佐:関谷 毅史(6761)
 担当:八元 綾  (6767)