報道発表資料

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2004年12月24日
  • 大気環境

平成16年度臭気判定士試験の結果について

平成16年度臭気判定士試験の結果が取りまとめられ、本日付けで合格者に合格証書が交付される。
 本試験は、においに関する国家資格である臭気測定業務従事者の取得要件のひとつとして実施される試験であり、今年で9回目にあたる。11月21日(日)に東京都、名古屋市及び大阪市の3か所で一斉に行われた。結果は、受験者701名に対し、合格者は293名(合格率42%)であった。
1 試験の概要

 (1) 臭気測定業務従事者
   臭気測定業務従事者資格は、悪臭防止法の施行に当たって必要となる臭気指数の測定について、市町村等からの委託により測定業務を担当する者の資質の向上を図るため、平成12年に創設された資格である(平成8年から12年の間は「臭気判定士」と呼称)。この資格を取得するには、臭気判定士試験に合格し、かつ、正常な嗅覚を有することについての検査(嗅覚検査)に合格する必要がある。臭気判定士試験は、毎年1回実施されており、嗅覚検査は、全国の嗅覚検査機関において、受検申請者が希望する日を勘案して社団法人におい・かおり環境協会が指定する日に受検することができる。
 
 (2) 臭気測定業務従事者の業務
   臭気測定業務従事者は、人間の鼻(嗅覚)を使ったにおいの測定法(嗅覚測定法)において、パネル(実際に嗅覚を用いてにおいの有無を判定する人)の選定、試料の採取、判定試 験の実施、結果のまとめといった一連の作業を管理・統括する責任者である。悪臭防止法では、嗅覚測定法による測定値(臭気指数)により、悪臭の発生源である事業者に対し、市町村長が改善勧告・改善命令を行うことができ、このために必要な測定を臭気測定業務従事者に委託をして行うことができることとなっている。測定値が罰則適用にも結びつくため、測定の公正性・厳格性を確保することが必要であり、臭気測定業務従事者の役割は重要である。

 (3) 平成16年度臭気判定士試験の概要
  試験期日 平成16年11月21日(日)
  試験実施地 東京都、名古屋市及び大阪市
  試験の内容 嗅覚概論、悪臭防止行政、悪臭測定概論、分析統計概論、臭気指数等の測定実務
  受験申請者数 784名(うち701名が受験)


2 平成16年度合格者の状況

 (1) 合格者数    293名
 
(2) 合格率    42% (受験者701名に対する割合)
 
(3) 合格基準    次の条件を満たすこと
       ア) 総合得点率 70%以上
      イ) 各科目別最低得点率 35%以上
 
(4) 合格者年齢    最年長者 63歳(昭和16年生)
       最年少者 19歳(昭和60年生)

 (5) 都道府県別臭気判定士試験合格者数(単位:名)

都道府県名 合格者数 都道府県名 合格者数 都道府県名 合格者数
北海道 5 石川県 3 岡山県 5
青森県 0 福井県 5 広島県 4
岩手県 0 山梨県 0 山口県 2
宮城県 3 長野県 8 徳島県 7
秋田県 1 岐阜県 6 香川県 2
山形県 1 静岡県 13 愛媛県 0
福島県 5 愛知県 23 高知県 0
茨城県 6 三重県 2 福岡県 8
栃木県 3 滋賀県 16 佐賀県 1
群馬県 12 京都府 6 長崎県 0
埼玉県 17 大阪府 25 熊本県 1
千葉県 12 兵庫県 12 大分県 1
東京都 27 奈良県 1 宮崎県 1
神奈川県 27 和歌山県 0 鹿児島県 5
新潟県 9 鳥取県 1 沖縄県 1
富山県 5 島根県 1 合計 293



3 合格者数等の推移

 これまでに行われた臭気判定士試験の受験者数、合格者数、合格率、免状取得者数は以下のとおりである。なお、平成16年12月16日現在の臭気判定士免状所有者数は2,189名(総取得者数から失効者数220名を差し引いた値。臭気判定技士からの移行者798名を含む)となっている。

年度 受験者数(名) 合格者数(名) 合格率(%) 免状取得者数
平成8年度 688 244 35 205
平成9年度 587 237 40 208
平成10年度 628 199 32 189
平成11年度 787 157 20 159
平成12年度 861 223 26 251
平成13年度 863 267 31 197
平成14年度 746 149 20 172
平成15年度 661 233 35 180
平成16年度 701 293 42  50

添付資料

連絡先
環境省環境管理局大気環境課大気生活環境室
室長   :瀬川 俊郎(内6540)
 室長補佐:由衛 純一(内6543)
 担当   :藤田 宏志(内6542)