報道発表資料
1 現状
○ 先般、ジフェニルアルシン酸(DPAA)が検出された米について、国立環境研究所において更に分析を重ねた結果、DPAAのほかに、新たな有機ヒ素化合物であるフェニルメチルアルシン酸(PMAA)が検出されました(構造については、(参考)を参照)。
○ PMAAについては、DPAA由来の物質であることが考えられていますが、その生成メカニズム、毒性等の詳細については、現在のところ不明です。また、その定量法も十分に確立しておらず、現段階では定量できていません。
2 今後の対応等
○ 先般の米からのDPAA検出を受け、すでに次の措置が講じられたところです。
・農業用井戸水からDPAAが検出された農地における16年産米については出荷・流通を停止(なお、これまで農業用井戸水からPMAAは検出されていません。)
・汚染米を常食していた方々については、生体試料の検査を行い、DPAAが検出されれば「緊急措置事業」の適用対象とする方針を決定
・農業用井戸水からDPAAが検出された農地の土壌の汚染状況調査を実施(現在、分析中)
○ なお、汚染米(15年産米)を常食していた方を含め、現在のところは自覚症状等の報告はありません。
○ 今後は、今般のPMAAの検出を受け、健康被害の未然防止を図るため、環境省、茨城県、神栖町が連携して、次に掲げる措置を講ずることとします。
・PMAAの分析・定量方法等についての検討
・汚染米(15年産米)を常食していた方々について、定量法を開発したのち生体試料のPMAA濃度を測定予定
・PMAAについての毒性試験を行い、毒性評価を実施
・生体試料からPMAAが検出された方への「緊急措置事業」の適用の要否ついては、PMAAに係る生体試料の検査結果、PMAAの毒性試験等の結果を踏まえ、臨床検討会において検討
添付資料
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課環境リスク評価室
室長 三宅 智 (内線6340)
室長補佐 馬場 康弘(内線6341)
室長補佐 古元 重和(内線6343)
環境省総合環境政策局環境保健部環境保健企画管理課
課長補佐 中野 孝浩(内線6316)
茨城県
TEL 029(301)1111
保健福祉部保健予防課長 荒木 均 (内線3211)
保健福祉部生活衛生課長 菊池 昂 (内線3428)
農林水産部園芸流通課長 成井 重美(内線3941)
神栖町生活環境部環境課
TEL 0299(90)1111
課長 大槻 孝雄(内線 140)
地下水汚染対策室長 野口 正信(内線 146)