北西太平洋地域海行動計画（NOWPAP）の地域調整部釜山事務所開所式及びNOWPAP地域油流出緊急時計画の署名式について

平成１６年１１月２日（火）に、韓国釜山市において、NOWPAP地域調整部釜山事務所開所式及びNOWPAP地域油流出緊急時計画の署名式が行われました。

　平成１６年１１月２日（火）に、韓国の国立水産科学院（釜山市）において、北西太平洋地域海行動計画（NOWPAP）の地域調整部釜山事務所の開所式及びNOWPAP地域油流出緊急時計画の署名式が行われた。我が国からは、安富国土交通審議官、環境省担当官他が出席した。

【注】NOWPAP（Northwest Pacific Action Plan）

１．NOWPAP（North-West Pacific Action Plan）は、国連環境計画（UNEP）が提唱した地域海行動計画の一つであり、日本海及び黄海の環境保全を目的として、1994年、我が国、韓国、中国、ロシアの４か国により発足。本年には設立１０周年を迎える。

２．本部事務局の機能を担う地域調整部事務所を日本（富山）と韓国（釜山）の双方で共同設置することが第６回政府間会合（2000年）にて合意。これを受け、本年１１月１日に地域調整部富山事務所、１１月２日には地域調整部釜山事務所が設置されたものである。
（別紙１，２参照）

　
　この釜山事務所は、昨日、富山市にて開所式を行った富山事務所と一体となってNOWPAPの本部事務局となる。今般、本部事務局がNOWPAP参加国の中に設置されたことにより、NOWPAPの活動が一層強化されることが期待される（これまでNOWPAPの事務局はナイロビにあるUNEP本部が暫定的に務めていた。）。

　
　NOWPAP地域油流出緊急時計画は、平成９年のナホトカ号事故等を受け、日本海等において大規模な油流出事故が発生した場合に周辺諸国が協力して緊急に対応できる体制を整えるためのものである。NOWPAP政府間会合での協議を経て、本年４月からその暫定的な運用が行われていたが、本日の署名式においてこの計画を確認する了解覚書(MOU：法的拘束力はない)が公表されたことにより、その本格的な実施が期待される（別紙３参照）。

　
　なお、２日から３日間の日程でNOWPAPの今後の計画を議論する第９回政府間会合が釜山市において開催されている。本会合には日本、中国、韓国及びロシアが参加しており、日本からは外務省、国土交通省、環境省が出席している。

添付資料

連絡先: 環境省地球環境局(旧)環境保全対策課
課長　荒井　真一（内線6740)
　係長　長崎　孝俊（内線6746)
　担当　中田有宇子（内線6746)

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