報道発表資料

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2004年10月15日
  • 地球環境

ASEAN+3(日、中、韓)環境大臣会合の結果について

 ASEAN+3(日、中、韓)環境大臣会合が10月14日(木)にシンガポールにて開催され、ASEAN+日中韓3ヶ国による環境協力のあり方について議論が行われました。我が国からは高野環境副大臣が会議に出席し、環境立国を目指す我が国の環境問題への取組を紹介しました。

第3回ASEAN+3(日、中、韓)環境大臣会合の概要

1. 会議名 第3回ASEAN+3(日、中、韓)環境大臣会合
 
2. 開催日 10月14日(木)
 
3. 開催地 シンガポール(シャングリラホテル)
 
4. 出席者 ASEAN諸国、日本、中国、韓国の13か国及びASEAN事務局
(4か国(ブルネイ、カンボジア、ラオス、シンガポール)は環境担当大臣が出席)。議長はヤコブ・イブラヒム シンガポール環境・水資源大臣。我が国からは高野環境副大臣が出席。(各国代表一覧は別記のとおり))
5. 会議の概要 :
  冒頭、イブラヒム議長から日本、中国、韓国(以下「+3」)各国の参加を歓迎する旨挨拶。
  次に、「+3」の各国から、ASEANを含む諸国との環境協力や国内の環境政策の取組状況について発言。
  高野副大臣からは、「共に歩み共に進む」ASEANとの更なるパートナーシップ構築の重要性を強調し、アジア太平洋環境共同体といった概念が重要であるとの考えを述べるとともに、来年4月に東京で開催される「3Rイニシアティブ閣僚会合」及び3月に愛知で開催される「愛・地球博」について紹介。
  次に、ASEAN+3による協力可能分野である地球環境問題、都市環境管理とガバナンス等の10分野について、ASEANのそれぞれのプロジェクトリーダー国が進捗状況等について説明するとともに、ASEAN事務局が日中韓とASEANとのそれぞれの協力活動について説明。特に日ASEAN間の協力事業としては、9月27日から10月2日にかけて実施されたASEAN環境担当高級実務者(ASOEN)の訪日ミッションについて説明。
  これに関し、高野副大臣から、北九州イニシアティブやアジア水環境パートナーシップ等の既存の取組を活用して、ASEANとの更なるパートナーシップ構築を進めたい旨発言。また来年度開催する予定の「アジア太平洋環境会議(エコアジア)」について紹介し、各国からの積極的な参加を要請。さらに、ASOENの訪日ミッションについて、実りある成果が得られたことについて歓迎の意を表すとともに、今後もODAについて環境を重視していく考えを表明。
  中国からは、今後の環境問題については、国民への普及啓発が不可欠であるとしつつ、特にNGOとの協力が重要であるとの考えを表明し、他国も賛同。
  韓国からは、来年3月にソウルで開催される「環境上持続可能な経済成長」について議論される「アジア太平洋環境と開発に関する閣僚会議(MCED))について紹介。
最後に次回のASEAN+3環境大臣会合は、2005年にフィリピンにおいて開催することを合意して閉会。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局総務課
課長  :盛山 正仁(6710)
 調査官 :塚本 瑞天(6720)
 補佐  :大村 卓 (6786)
 担当  :羽田 直樹(6724)