報道発表資料

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2004年10月08日
  • 自然環境

温泉利用施設に関する調査結果について(概要)

1.調査票の回収状況
 

   [1]入浴剤等使用[2]利用実態調査
ア 調査票発送施設数  20,081  20,081
イ 宛先不明等で返送された件数  636  636
ウ 回答施設数  11,888  11,709
エ  うち、廃止・休止等施設数  455  462
オ 未回答施設数  7,557  7,736
カ 回答率 [ウ/(ア-イ)]  61.14%  60.22%

 回答のあった施設数は、12,122(回収率62.34%)であった。



2.回答内容のポイント

[1]温泉利用施設実態調査
  • 主たる泉質としては、単純温泉が32.4%、塩化物泉が27.2%、硫酸塩泉が10.9%、炭酸水素塩泉が10.1%、硫黄泉が8.1%等となっている。
     
  • 掲示してある成分分析結果の経過年数は、5年未満が21.7%、5年以上10年未満が18.4%、10年を超えているものは、29.7%であった。
     
  • 分析した成分の採取場所は、源泉湧出口が68.2%と大半を占め、浴槽注ぎ口は4.9%、貯湯槽は4.8%となっている。
     
  • 源泉から利用施設までの供給方法としては、パイプ送湯が90.8%、自動車等による運搬が5.2%、浴槽近傍から湧出し、管などによらないで引湯が2.2%、浴槽底部から湧出が1.7%となっている。
     
  • 加水をしている浴槽を有する施設は、32.5%。うち、加水の表示をしている施設が16.1%。加水の程度については、72.5%の施設で50%未満の加水率と回答している。なお、加水をしている施設の54.4%が源泉温度が高いことを、21.0%が湯量の不足を補うことを、8.5%が温泉資源の保護を理由に挙げている。
     
  • 加温をしている浴槽を有する施設は51.4%。うち、加温の表示をしているのは19.2%。なお、加温している施設の66.7%が源泉温度が低いことを、9.4%が加水しているので加温する必要があることを、7.2%が殺菌消毒を理由に挙げている。
     
  • 循環ろ過装置を使用している浴槽を有する施設は50.4%。うち、循環ろ過装置を使用していると表示しているのは16.0%。循環ろ過装置を使用している理由としては、浴槽の汚れを除くが59.6%、供給湯量の不足を補うが16.8%、温泉資源の保護が15.7%となっている。
     
  • 加水・加温・循環ろ過を行っている場合であって、その旨を表示していない施設について今後の予定を聞いたところ、それぞれ37.1%、36.4%、37.3%で表示する予定と回答している。
     
  • 源泉かけ流しの浴槽の有無については、52.3%の施設で源泉かけ流しの浴槽を有するとの回答があった。うち、源泉かけ流しを表示している施設は、23.0%である。
     
  • 浴槽の湯の入れ替え頻度は、45.2%の浴槽で毎日入れ替えを行っているのを含め、1週間に一度以上入れ替えを行っているものが91.4%、8日以上湯を入れ替えないとしているものが5.0%であった。
     
  • 浴槽の清掃の頻度は、52.0%の浴槽で毎日清掃を行っているのを含め、1週間に一度以上清掃を行っているものが92.0%、8日以上清掃を行っていないとしているものが4.3%であった。
[2]温泉利用施設における入浴剤等の使用に関する調査
  • 「許可を得た源泉と異なる源泉を使用」としている事例が、17件。
     
  • 「温泉以外の水を使用」としている事例は、なし。
     
  • 入浴剤について「現在も表示することなく、使用(添加)」としている事例は、なし。
     
  • 入浴剤以外のものを使用している施設は、365施設(約3%)あり、添加しているものとしては、ショウブの葉、ゆず、りんご、バラの花びらなどが上位を占めている。これらを添加している理由としては、季節感を感じてもらいたい(約24.8%)が、最も多い。

添付資料

連絡先
環境省自然環境局自然環境整備課
課長   江原 満 (6450)
 課長補佐 横山 公彦(6451)
 課長補佐 吉川 雅巳(6426)
 担当   中島 靖史(6458)

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