報道発表資料

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1998年09月30日

平成10年度全国・自然歩道を歩こう月間について

環境庁では、毎年10月の1カ月間を「全国・自然歩道を歩こう月間」としその中心行事として、10月11日(日)に東京都八王子市高尾山において中央大会を開催するとともに、全国各地の自然歩道において自然に親しみながら歩く行事を実施する。 この月間は、多くの人々が全国の長距離自然歩道をはじめ自然や文化に恵まれた自然歩道を歩くことによって、自然への理解を深めることを目的としている。
 本年度は、全国39都道府県において280の会場で大会が実施され、延べ10万人の参加が予定されている。
 なお、本月間中、自然歩道の維持・管理及び適正利用に関し、顕著な功績のあった者に対し、自然歩道関係功労者として自然保護局長表彰を行うこととしている。

1.期  間

平成10年10月1日(木)から10月31日(土)

2.主  唱

環境庁

3.実施主体

環境庁、都道府県、市町村、(社)日本歩け歩け協会、 (財)日本万歩クラブ、(財)日本ユースホステル協会他

4.実施内容

本運動の趣旨の普及と効果的な促進を図るための諸行事を実施。

  • 中央大会
    本月間の中心行事として、我が国最初の長距離自然歩道である東海自然歩道の起点であり、かつ首都圏自然歩道の起点でもある東京都八王子市高尾山において中央大会を開催することとしている。
    日  時 平成10年10月11日(日)9:00~
    場  所 東京都八王子市高尾山(受付 高尾山麓薬王院祈祷殿広場)
    主  催 環境庁、東京都、八王子市、(社)日本歩け歩け協会、(財)日本万歩クラブ、(財)日本ユースホステル協会、(社)八王子観光協会、(財)日本レクリエーション協会
    コース 家族向け(ケーブルコース 2.2キロ)から健脚向け(表高尾縦走・相模湖コース 15キロ)まで全6コースを設定し、ゴールである高尾山山頂又は相模湖駅をそれぞれのペースで目指す。
  • 各地区国立公園・野生生物事務所主催の大会(別紙1)
  • 各都道府県主催の大会(別紙2)
  • 自然歩道関係功労者環境庁自然保護局長被表彰者(別紙3)

参考

1.全国・自然歩道を歩こう大会の過去5年間の実施大会数及び参加者数

大  会 実施大会数 参加者数
H5 第12回
H6 第13回
H7 第14回
H8 第15回
H9 第16回
274大会
309大会
325大会
251大会
440大会
70,984人
105,324人
114,148人
136,260人
89,122人

2.長距離自然歩道について

 長距離自然歩道は、国土を縦断、横断又は循環し、複数の都府県にまたがる歩道で、多くの人々が手軽に楽しくかつ安全に国土のすぐれた風景地等を歩くことにより、沿線の豊かな自然環境や自然景観、さらには歴史や文化にふれ、我が国の風土を再認識し、併せて自然保護に対する意識を高めることを目的としている。
 また、地域の個性的なテーマに合わせたルートづくりを通じて、地域の素顔を再発見したり、地域に暮らす人々との交流を深めることにもつながるものである。
 長距離自然歩道は、全国の歩道の幹線の役割を担うものであり、したがって都府県のスケールを越えた方向性を有する路線選定を行うこととしている。
 これまで昭和45年度の東海自然歩道以降、九州、中国、四国、首都圏、東北、中部、近畿と順次整備を進めてきており、その結果、総延長距離は約2万1千kmに及び、年間利用者数は約4,021万人(平成8年)に上っている。

3.「歩く」ことの意味

 人類の歴史は、長い進化の過程の中で、二本の足で歩き、まわりの自然を見まわした時に始まったといわれている。いま、その人類の根源的な行動といえる「歩く」ことに今日的な意味が見い出されている。
 環境基本計画では、「歩く」ことは公害をもたらさない環境に優しい行動と位置づけられ、また、平成7年7月には自然環境保全審議会から、「自然とのふれあいの確保の方策」に関する答申が行われ、人と自然との豊かなふれあいを実現するとともに、国民が自然にふれ、自然を知ることを通じ、その理解と参加の下に自然環境の保全を進めていくことの重要性がうたわれている。「歩く」ことは、まさに自然とふれあうための最も基本的な手段である。

注)本行事は昭和57年度より毎年10月の第1日曜日を「全国一斉に自然歩道を歩こう大会」として実施してきたものを、平成4年度より10月の1カ月間を「全国・自然歩道を歩こう月間」として展開しているものである。

添付資料

連絡先
環境庁自然保護局企画調整課自然ふれあい推進室
室 長 :黒田 大三郎 (内線6420)
 担 当 :木村 京子  (内線6422)