報道発表資料

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2004年09月22日
  • 再生循環

「廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律の施行期日を定める政令」及び「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令の一部を改正する政令」について

[1]「廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律の施行期日を定める政令」及び[2]「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令の一部を改正する政令」が9月24日(金)の閣議で決定される予定です。
 [1]の政令は、平成16年4月28日に公布された「廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律(平成16年法律第40号)」の施行日を定めるものであり、[2]の政令は、同法の施行に伴い、指定有害廃棄物及びその処理基準を定めるとともに、事故時の措置を届け出なければならない特定処理施設を定め、また、これにあわせ、廃棄物を熱分解する場合の基準の設定等、廃棄物処理に関する基準の強化・明確化等の改正を行うものです。

1.主な改正の内容


(政令[1]について)

 廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律(平成16年法律第40号)の施行期日を、指定有害廃棄物及び事故時の措置を届け出なければならない特定処理施設に関する部分について平成16年10月27日と、廃棄物が地下にある土地の形質の変更の届出に関する部分について平成17年4月1日とする。


(政令[2]について)

  1. 改正法の施行に係る部分
    (1)指定有害廃棄物及びその処理に関する基準(施行令第15条及び第16条関係)
      [1]  人の健康又は生活環境に係る重大な被害を生ずるおそれがある性状を有する廃棄物(指定有害廃棄物)として、「硫酸ピッチ」(廃硫酸と廃炭化水素油との混合物で著しい腐食性を有するもの)を指定する。
     
    ※ 硫酸ピッチ
     炭化水素油の精製に硫酸を使用した場合に生じ、強酸性で腐食性や毒性が強い。近年、脱税目的で重油と灯油から軽油代替物を製造する過程で生じた硫酸ピッチの不適正処理が社会問題化している。
    [2]  指定有害廃棄物の保管、収集、運搬、処分等に関する基準について、既に設定されている特別管理産業廃棄物処理基準の内容をベースとしつつ、指定有害廃棄物の特性を踏まえた明確化等を行った上で規定する。
     
    ※ 特別管理産業廃棄物
     産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがあるものとして政令で定めるもの
    (2)事故時の措置について届け出なければならない特定処理施設(施行令第24条関係)
     生活環境の保全上の支障が生ずるような事故が発生したときに、直ちに応急措置を講じ、都道府県知事に届出をしなければならない廃棄物の処理施設として、設置に際し許可が必要な施設、処理する廃棄物が高温となり、又は高温となるおそれがある施設等を定める。
     
  2. 廃棄物処理に関する基準の強化・明確化に係る部分
    (1)廃棄物の熱分解を行う場合の処理基準の創設等(施行令第3条第2号ロ及び第3号ヘ、第4条の2第2号、第6条第1項第2号イ及び第3号並びに第6条の5第1項第2号関係)
     廃棄物の熱分解処理が実用化されてきたことを踏まえ、廃棄物の熱分解を行う場合は、環境省令で定める構造を有する熱分解設備を用いて、環境大臣が定める方法により行うこととする。
    (2)公共の水域及び地下水の汚染防止措置に係る廃棄物の埋立処分基準の明確化(施行令第3条第3号ロ関係)
     廃棄物の埋立処分に当たって、埋立地からの浸出液による公共の水域及び地下水の汚染を防止するために必要な措置をとることとされているが、これを具体化できるよう、環境省令で定める設備の設置その他の環境省令で定める措置を講ずることとする。
    (3)産業廃棄物の運搬車に係る表示及び書面備え付けの義務付け(施行令第6条第1項第1号イ及び第6条の5第1項第1号関係)
     産業廃棄物の不法投棄事案の増加に対応し、的確な取締り等を確保するため、産業廃棄物の収集又は運搬を行う運搬車の車体の外側に、産業廃棄物の収集又は運搬の用に供する運搬車である旨その他の事項を見やすいように表示し、かつ、当該運搬車に環境省令で定める書面を備え付けておくこととする。

2.今後の予定

  ○ 閣議 平成16年9月24日(金)
公布 平成16年9月29日(水)
施行 政令[2]について、改正法の施行に係る部分は平成16年10月27日(水)、廃棄物処理に関する基準の強化・明確化に係る部分は平成17年4月1日(金)

添付資料

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課課長:由田 秀人
補佐:久保 善哉
 担当:村松 卓己(6857)

環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課課長:森谷 賢
補佐:小野 洋
 担当:嘉屋 朋信(6856)
 適正処理・不法投棄対策室
 室長:橋詰 博樹
 補佐:袖野 玲子
 担当:宮野尾 修三(6888)
 

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