報道発表資料

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2004年09月10日
  • 再生循環

硫酸ピッチの不適正処分の状況(平成15年度)について

 平成11年4月1日から平成16年3月31日までに確認された硫酸ピッチの不法投棄又は不適正保管(以下「不適正処分」という。)の状況について、全国の都道府県及び保健所設置市に対し調査を行い、その結果をとりまとめたのでお知らせします。

(1) 硫酸ピッチの不適正処分件数及び不適正処分量
 硫酸ピッチの不適正処分件数は、12年度以前は14件、13年度35件、14年度37件、15年度75件(うち下半期分は39件)であった。
 不適正処分量は、12年度以前は約3,400本(ドラム缶換算本数)であったものが、13年度約5,600本、14年度約15,500本、15年度約26,000本(うち下半期分は約6,000本)と推移しており、急増している。

(2) 不適正処分実行者の内訳
 件数で見ると、排出事業者のみによる事案が約30%を占め、排出事業者や収集運搬業者(無許可業者を含む)等複数が関与する事案が約17%、実行者不明が約16%であった。
 量で見ると、排出事業者のみによる事案が約21%を占め、排出事業者や収集運搬業者(無許可業者を含む)等複数が関与する事案が約20%、実行者不明が約18%であった。

(3) 撤去実施者の内訳
 件数で見ると、地方公共団体等のみによる撤去が約41%を占め、次いで排出事業者のみによるものが約27%、倉庫等管理者(土地所有者を含む。)のみによるものが約12%であった。
 量で見ると、地方公共団体等のみによる撤去量が約42%を占め、次いで排出事業者のみによるものが約25%、排出事業者や搬入者など複数によるものが約10%であった。

(4) 措置命令の発出状況及び行政代執行の実施状況
 措置命令が発出された事案は、12年度以前に判明した事案については7件、13年度13件、14年度11件、15年度16件であり、うち行政代執行された事案は、それぞれ7件、11件、7件、15件であった。
 行政代執行による撤去量は、12年度以前に判明した事案については約1,500本、13年度約2,400本、14年度約2,000本、15年度約8,000本であった。

※ 今回の調査においては、調査対象期間において確認されたスラッジ(不正軽油製造の際、軽油を精製するために添加された活性白土、活性炭等の残滓)の不適正処分の状況についても併せて調査した。その結果、平成15年度までに不適正処分されたスラッジの件数は127件、処分量は約26,800本(ドラム缶換算本数)であった。


廃棄物・リサイクル対策部 行政資料
硫酸ピッチ問題について

硫酸ピッチの不適正処分の状況(平成15年度)について(資料) [PDF 190KB]

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
適正処理・不法投棄対策室
 室長  :橋詰博樹(内線 6881)
 室長補佐:野尻智治(内線 6883)
 担当  :伊藤隆晃(内線 6889)
 担当  :内田順己(内線 6889)

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