報道発表資料

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2004年08月17日
  • 地球環境

加藤登紀子国連環境計画(UNEP)親善大使中国訪問の結果について

 国連環境計画(UNEP)善大使の加藤登紀子さんが中国を訪問しましたので、その概要についてお知らせします。

1.概要

 加藤登紀子さんは、UNEP親善大使として中国を訪問し、北京市で活躍する環境NGO、大同市での植林、貴陽市での工場の環境対策、上海市の廃棄物処理や下水処理の現場を視察し関係者を激励しました。
中国は今、急激な経済成長を遂げていますが、環境対策のためのインフラや社会的な仕組みはまだ充分に整備されている状況にはありません。
 北京から車で4時間の大同市では、退耕還元という政策のもと、日本人の協力によって、あわやひえを杏にかえて収入増に成功した呉城村や、各村へ苗を提供して植林の技術研修を行っている中日合作環境林センターを訪問し、慢性的に水の不足する厳しい生活のなかにも、大きな希望を見出している人々と交流しました。
 北京では、中国人民対外友好協会の主催による加藤大使のミニシンポジウムとコンサートがあり、中国初のNGOである「自然の友」の梁会長と森林の保全や環境保護の方向について意見を交わし、聴衆に訴えました。
 中国の南西部に位置する貴州省貴陽市は、中国で最初に循環型社会構築のモデル都市として指定され、国際協力銀行(JBIC)やUNEPも支援しています。加藤大使は、国家環境保護総局から派遣されている副市長らに面会し、具体的で地域に根ざした施策が実施されるよう、関係者を激励しました。
 最後に、都市問題の深刻化する上海で、新しい廃棄物と下水処理の施設を視察しました。夏季の廃棄物は果物由来の水分が増化する傾向にあり、加藤大使は、日本で取組の進んでいる生ゴミの堆肥化を紹介して循環型社会の構築を訴えました。また、地元の高校では、自主的に環境保全に取り組む生徒に会い、上海だけでなく中国各地の自然と生活に触れ視野を広げるよう激励しました。

2.日程

平成16年7月19日(月)~7月28日(水)(10日間)

3.主な視察先、訪問先及びミニコンサートについて

【視察等】
  北京市(中日友好環境保全センター、自然の友(NGO))
  大同市(呉城村の杏畑、中日合作緑色環境林センター)
  貴陽市(セメント工場、有機化学工場、金陽新区)
  上海市(同済大学、廃棄物処理施設、下水処理施設、緑色学校、蘇州川再生プロジェクト)
【行政関係者】
  国家環境保護総局 潘副局長
  中日友好環境保全センター 陳主任
  大同市総工会 柴副主任
  貴陽市人民政府 趙副市長
  上海市水務局 朱副局長
  上海市教育委員会 張副主任
  在中国日本大使館 阿南特命全権大使
  在上海日本総領事館 杉本総領事
【コンサート・ミニシンポジウム】
  日時:平成16年7月22日
  場所:中日友好環境保全センター

4.加藤登紀子UNEP親善大使の所感

別紙のとおり
 

※詳細については、下記にお問い合わせください
 株式会社 トキコ・プランニング
 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-16-10-1001
 TEL 03-3352-3875 FAX 03-3352-1812
 E-mail tokiko@tokiko.com web site http://www.tokiko.com

添付資料

連絡先
環境省地球環境局総務課
課長  :盛山 正仁(6710)
 調査官 :塚本 瑞天(6720)
 課長補佐:松永 龍児(6725)
 担当  :羽田 直樹(6724)