報道発表資料

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2004年08月02日
  • 水・土壌

「平成16年度硝酸性窒素浄化技術開発普及等調査」対象技術の募集について

 環境省は、硝酸性窒素による地下水汚染の効果的な浄化手法を確立するため、硝酸性窒素による地下水汚染が面的に確認されている地域において、実用化段階にある浄化技術のフィールド実証調査を行います。
 この度、同調査の対象技術として、硝酸性窒素により汚染された地下水を効果的に浄化することができる技術を募集します。

1.背景

 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素(以下、硝酸性窒素)は、他の項目と比較して地下水の水質汚濁に係る環境基準の超過率が高く(「平成14年度地下水質測定結果」において5.9%)なっています。
  硝酸性窒素による地下水汚染は、施肥、生活排水、家畜排泄物等、汚染原因が多岐に渡り、一般的に汚染が広範囲に及んでいます。硝酸性窒素による地下水汚染対策としては、地域の実情に応じた窒素負荷低減対策(発生源対策)とともに、汚染された地下水の浄化対策を推進していく必要があります。
しかしながら、硝酸性窒素による地下水汚染の浄化技術については、いくつかの技術で浄化の効果が確認されているものの、面的に広がりのある汚染に対する効果については検証がなされていない状況であり、浄化手法の確立が期待されています。

*硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素は、平成11年に地下水の水質汚濁に係る環境基準に追加されました(基準値:10mg/L)。硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素を大量に摂取すると、乳幼児を中心にメトヘモグロビン血症(血液の酸素運搬能力が失われる疾患)を引き起こすことが知られています。



2.調査の概要

 「硝酸性窒素浄化技術開発普及等調査」は、面的に広がりのある硝酸性窒素による地下水汚染を効果的に浄化するための手法を確立することを目的としています。
本調査では、硝酸性窒素による地下水汚染がみられる地域において、実用化の段階にある浄化技術のフィールド実証調査を行い、技術の有効性・経済性等を評価し、浄化処理能力、安定稼働条件等を検証します。


3.対象技術の募集・選考

 硝酸性窒素により汚染された地下水を効果的に浄化することができる技術を対象とし、公募要領に基づき、対象技術を民間企業等から募集いたします。応募の締め切りは9月1日(水)必着とします。下記応募先まで郵送にて提出して下さい。
 応募された技術については、学識経験者により構成されている「硝酸性窒素浄化技術開発普及等調査検討会」において厳正な審査を行い、9月中旬を目途に採択する技術を決定することとします。


4.応募先

 〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2
  環境省水環境部地下水・地盤環境室
  「硝酸性窒素浄化技術開発普及等調査」担当
 TEL: 03-3581-3351(内線6675)
 FAX: 03-3501-2717

添付資料

連絡先
環境省環境管理局水環境部土壌環境課
地下水・地盤環境室
 室長:志々目友博(内線6670)
 補佐:坂口 芳輝(内線6672)
 担当:小沼 信之(内線6675)

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