報道発表資料

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2004年07月20日
  • 保健対策

平成16年度第2回ジフェニルアルシン酸に係る健康影響についての臨床検討会の結果について

緊急措置事業の状況について

本日行われた臨床検討会の検討結果を踏まえ、「茨城県神栖町おける有機ヒ素化合物による環境汚染及び健康被害に係る緊急措置事業」について、今回新たに2人の申請者をこの事業の対象者として確認するとともに、14人の申請者をこの事業の対象外として確認しました。本日の新たな手帳交付により、緊急措置事業の対象者は、121人となりました。

申請状況及び審査結果について
   申請者数(7/5時点)  444人(前回検討会よりの増減、以下同様+20人)
   医療手帳交付者  121人    (+2人)
   検査・審査中の者   55人    (+4人)
   交付対象外者  268人   (+14人)

経皮吸収試験等の結果について

経皮吸収の追加試験において、水温の上昇により皮膚透過係数は大きくなるが、ヒト皮膚を用いた経皮吸収試験の結果、ヒト皮膚のジフェニルアルシン酸(DPAA)皮膚透過係数は、ラット皮膚のものより小さいこと(ヒト皮膚はラット皮膚よりもDPAAを透過させにくいこと)から、結果的に、入浴温度(40℃)でのヒト皮膚透過係数は、前回報告したラット皮膚透過係数(32℃)を下回ることが確認された。

DPAAラット皮膚透過係数  6.26×10-8 cm/s(前回報告、32℃)  13.5×10-8 cm/s(40℃)
DPAAヒト皮膚透過係数  1.10×10-8 cm/s(32℃)  4.14×10-8 cm/s(40℃)

アンケート等の結果について

茨城県が本年4月から6月にかけて実施した井戸設置・使用状況に関するアンケート等の結果を受け、茨城県において早急に井戸台帳の整理等を行うと共に、神栖町のABトラック地区内での井戸水飲水中止等について再度周知徹底をすることが必要とされた。

連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部
旧軍毒ガス等問題にかかるプロジェクトチーム
 青木 龍哉(内線 6330)
 手塚 英明(内線 6331)
 山本 圭子(内線 6332)