報道発表資料
環境省温室効果ガス排出量取引試行事業については、昨年12月に実施した第1取引期間、今年2月に実施した第2取引期間及び3月に実施した第3取引期間に引き続き、6月1~3日に最終取引期間を実施し、42社の参加の下、仮想の取引市場において排出枠の取引を行いました。
その結果、計78件の(仮想の)排出枠売買契約が成立し、計587,792t-CO2の排出枠が移転され、第1~第3取引期間と同様、活発な取引が行われました。これは、こうした排出枠等の取引市場が我が国においても十分に成り立ちうることを示唆するものです。
今後、本試行事業においては、6月4日~8日までの償却期間中に、各参加企業が保有している排出枠等の償却手続きを行った後、償却量と対象サイトにおける排出実績(第三者機関による検証済み)とを突き合わせて目標の達成状況を確認します。
その結果、計78件の(仮想の)排出枠売買契約が成立し、計587,792t-CO2の排出枠が移転され、第1~第3取引期間と同様、活発な取引が行われました。これは、こうした排出枠等の取引市場が我が国においても十分に成り立ちうることを示唆するものです。
今後、本試行事業においては、6月4日~8日までの償却期間中に、各参加企業が保有している排出枠等の償却手続きを行った後、償却量と対象サイトにおける排出実績(第三者機関による検証済み)とを突き合わせて目標の達成状況を確認します。
1.最終取引期間
- 6月1日(火)~3日(木) (取引市場開設は各日の午後1時~午後4時)
2.最終取引期間の取引への参加企業
- 42社
<内訳> ・ タイプI(企業単位の自主削減目標を設定) : 31社 ・ タイプII(国内において温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施)のみの参加企業 : 5社 ・ トレーダー : 5社 (※オブザーバー25社の中から募集して決定) ・ 海外CER(CDMによるクレジット)供給者 : 事務局 (株式会社 三菱総合研究所)
3.取引方法
- 事務局である(株)三菱総合研究所が運営する取引システムにより仮想の取引市場を開設し、各参加企業はこれをインターネット経由で利用。
- 取引市場で約定した場合、売り手企業は登録簿管理者(※排出枠は登録簿において管理されている。)に対し、インターネットを経由して速やかに排出枠の移転申請を行う。登録簿管理者は、登録簿上において、売り手企業の口座から買い手企業の口座に排出枠を移転する。
4.取引結果
最終取引期間(2004年6月1日~3日)
- 約定(契約成立)件数 : 78件
- 排出枠等の取引数量 : 587,792 t-CO2
(第1~最終取引期間合計)
- 約定件数 : 255件
- 排出枠等の取引数量 : 2,417,886 t-CO2
以上のとおり、第1取引期間~最終取引期間を通じて活発な取引が行われ、こうした排出枠等の取引市場が我が国においても十分に成り立ちうることが示唆された。
<参考>
(1)第1取引期間(2003年12月16日~18日)
- 約定件数 : 67件
- 排出枠等の取引数量 : 405,000 t-CO2
(2)第2取引期間(2004年2月2日~4日)
- 約定件数 : 69件
- 排出枠等の取引数量 : 808,774 t-CO2
(3)第3取引期間(2004年3月22日~24日)
- 約定件数 : 41件
- 排出枠等の取引数量 : 616,320 t-CO2
※本試行事業においては、実際の金銭のやり取りは行わない。また、本試行事業における排出枠等は、本試行事業限りのものである。
- 連絡先
- 環境省地球環境局地球温暖化対策課
課長:清水 康弘(6770)
補佐:小笠原 靖(6796)
係長:内藤 冬美(6796)
担当:岡田 慶昭(6781)