報道発表資料

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2004年06月01日
  • 自然環境

遺伝子組換え生物等の第一種使用規程の承認申請案件について

「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」に基づき、3件の遺伝子組換え生物の使用等に関する第一種使用規程の申請があり、学識経験者の意見及びパブリックコメントの結果を踏まえ、6月1日付けで承認しましたのでお知らせします。

 遺伝子組換え生物等による生物多様性への影響を防止することを目的とした「生物の多様性に関する条約のバイオセーフティに関するカルタヘナ議定書」の国内担保法である「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(平成15年法律第97号。以下「カルタヘナ法」という。)では、環境中への拡散を防止しないで行う使用等を「第一種使用等」とし、第一種使用等をしようとする者は、第一種使用規程(第一種使用等の内容及び方法等を記載)を定め主務大臣の承認を受けなければならないとされています。

 今般、カルタヘナ法に基づき、以下の農林水産大臣が生産又は流通を所管する遺伝子組換え生物の第一種使用規程の承認申請があり、学識経験者の意見を聴取したところ申請に係る遺伝子組換え生物を第一種使用規程に従って使用した場合に生物多様性影響が生ずるおそれがないと認められることから、3月30日~4月26日までの間に実施したパブリックコメントの結果(別添資料)も踏まえ、平成16年6月1日付で3件の第一種使用規程を環境大臣及び農林水産大臣が承認しました。学識経験者の意見等関係資料は、以下のURLから御参照下さい。
 URL http://www.bch.biodic.go.jp/bch_3.html

名称及び申請者承認する第一種使用等の内容備考
1.青紫色カーネーション123.2.2
【サントリーフラワーズ株式会社】
切花の観賞、栽培、保管、運搬、廃棄及びこれらに付随する行為    
2.チョウ目害虫抵抗性トウモロコシ
(MON810)

【日本モンサント株式会社】
食用、飼料用に供するための使用、栽培、加工、保管、運搬、廃棄及びこれらに付随する行為 食品衛生法及び飼料安全法に基づく安全性確認済
3.コウチュウ目害虫抵抗性トウモロコシ
(MON863)
【日本モンサント株式会社】
食用、飼料用に供するための使用、栽培、加工、保管、運搬、廃棄及びこれらに付随する行為 食品衛生法及び飼料安全法に基づく安全性確認済

(参考)2の「チョウ目害虫抵抗性トウモロコシ(MON810)」及び3の「コウチュウ目害虫抵抗性トウモロコシ(MON863)」は、「農林水産分野等における組換え体の利用のための指針」(平成元年4月20日付け農林水産事務次官依命通知)に基づく環境安全性審査が行われ、本指針への適合が確認されていた案件ですが、カルタヘナ法の施行に伴い、本法に基づく生物多様性影響評価が行われて承認するものです。


遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律に基づく第一種使用規程の承認申請案件に対する意見募集の実施結果について [PDFファイル 212KB]

連絡先
環境省自然環境局野生生物課
課長  :名執 芳博(6460)
 課長補佐:安田 直人(6984)
 担当  :渡邊 雄児(6984)

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