報道発表資料
平成16年6月28日(月)から7月2日(金)まで、沖縄県宜野湾市において「第10回国際サンゴ礁シンポジウム(ICRS)」が開催されるのでお知らせします。
本シンポジウムは、4年ごとに世界のサンゴ礁研究者、NGO、行政関係者などが一堂に会して開催され、今回は「サンゴ礁生態系の恒常性と崩壊」をメインテーマとして、約1500人が参加し、約780の研究発表が行われます。また、広く一般市民に向けた「公開シンポジウム【人々とサンゴ礁―東南アジア・沖縄からのメッセージ】」が行われるほか、最終日には、サンゴ礁の保全に向けた「沖縄宣言」が採択される予定です。
本シンポジウムは、4年ごとに世界のサンゴ礁研究者、NGO、行政関係者などが一堂に会して開催され、今回は「サンゴ礁生態系の恒常性と崩壊」をメインテーマとして、約1500人が参加し、約780の研究発表が行われます。また、広く一般市民に向けた「公開シンポジウム【人々とサンゴ礁―東南アジア・沖縄からのメッセージ】」が行われるほか、最終日には、サンゴ礁の保全に向けた「沖縄宣言」が採択される予定です。
1. | 経緯 | : | 国際サンゴ礁シンポジウム(ICRS:International Coral Reef Symposium)は、1969年にインドで第1回の大会が開かれて以来、4年ごとに開催されているシンポジウムです。本シンポジウムは、毎回世界のサンゴ礁研究者やNGO、行政機関等が一堂に会して開催され、サンゴ礁研究や保全・管理に関する情報交換の場として、極めて重要な役割を果たしています。 |
2. | 開催期日 | : | 2004年6月28日(月)~7月2日(金) |
3. | 開催場所 | : | 沖縄コンベンションセンター(沖縄県宜野湾市) |
4. | 主催者等 | : | 主催 国際サンゴ礁学会、日本サンゴ礁学会 第10回国際サンゴ礁シンポジウム組織委員会 共催 環境省、内閣府沖縄総合事務局、沖縄県 後援 外務省、国土交通省、水産庁 |
5. | 参加者 | : | 85ヶ国のサンゴ礁研究者、NGO、行政機関等、約1500人(国外約1200人、国内約300人)が参加。 |
6. | メインテーマ | : | 「サンゴ礁生態系の恒常性と崩壊」 "Stability and Degradation of Coral Reef Ecosystems" |
7. | 会議構成 : | ||||
(1) | 全体会合 | ||||
6月28日 | 9:00~10:20 | 開会式 (環境省から挨拶予定) | |||
6月30日 | 13:00~20:00 | 公開シンポジウム | |||
【テーマ:人々とサンゴ礁 ―東南アジア・沖縄からのメッセージ】 | |||||
広く一般市民向けに開催される3部構成のシンポジウム | |||||
第1部 | 「東南アジア・琉球列島のサンゴ礁・沿岸生態系の特徴と現状」 ―東南アジアと琉球列島のサンゴ礁の特徴について報告― |
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第2部 | 「慶良間列島 ― 沖縄のサンゴ礁の保全に向けて」 ―沖縄県慶良間列島のサンゴ礁の重要性や現状について報告― |
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第3部 | 「沖縄の人々とサンゴ礁」 ―地域住民や関係者のパネルディスカッション及び 「人々とサンゴ礁のこれから」をテーマとするフロア参加者も交えた意見交換― |
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7月2日 | 16:00~17:00 | 国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)セッション | |||
国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI:別紙参照)の取組の紹介 | |||||
7月2日 | 17:00~18:00 | 閉会式 | |||
サンゴ礁の保全に向けた「沖縄宣言」の採択 | |||||
(2) | 分科会 | ||||
1) | ミニシンポジウム | ||||
次の5つのテーマごとに平行してミニシンポジウムが開催され、約780件の研究発表が行われます。(6月28日午後~7月2日まで。※6月30日午後を除く。) | |||||
[1] | サンゴ礁生態系の進化 | ||||
[2] | サンゴ礁形成を左右する環境要因 | ||||
[3] | 生態系の安定性と生物地球科学的サイクル | ||||
[4] | 人間とサンゴ礁の共存に向けて | ||||
[5] | リモートセンシング | ||||
2) | ポスターセッション | ||||
上記の5つのテーマ毎に分かれて、内容を1日ずつ交替で掲示・解説(640件) | |||||
8. | 使用言語 | : | 英語(公開シンポジウムは日英同時通訳あり) |
9. | 参加申込み等 : | ||||
(1) | 公開シンポジウム | : | 一般参加の申込みは不要ですので、直接会場にお越しください(先着1700名、報道機関の方も申込みは不要です)。参加費無料。 | ||
(2) | 公開シンポジウム以外 | : | ホームページ(http://www.plando.co.jp/icrs2004/)から登録してください(参加費5万5千円)。 | ||
* | 報道機関の方は、無料ですので当日受付で申し出て下さい。 |
10. | シンポジウムに関する問合せ先 : |
第10回国際サンゴ礁シンポジウム(ICRS)組織委員会 広報担当:中井 達郎 TEL:090-2651-5096 E-mail: tatsuo@mud.biglobe.ne.jp |
11. | 関連事項 : | |
(1) | 『日本のサンゴ礁』配布 環境省が日本サンゴ礁学会の協力を得て作成した、日本のサンゴ礁の現状及びその保全の取組を紹介した冊子『日本のサンゴ礁』(A4版約300ページ)を国際サンゴ礁シンポジウムの参加登録者に配布します。 |
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(2) | 国際サンゴ礁学会からの発表 国際サンゴ礁シンポジウムの期間中、国際サンゴ礁学会からサンゴ礁や海洋生物に関する最新の知見や注目すべき事項について発表があります。 |
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(3) | ICRI調整企画委員会 ICRS閉会後の7月3日、4日に、サンゴ礁保全と持続可能な利用に関する包括的な国際的枠組である国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)の意志決定の会合が開催されます。2005年より我が国が事務局を引き受けることを提案する予定です。 |
12. | 第10回国際サンゴ礁シンポジウムに関する環境省の取組 : | ||
(1) | 環境省等の取組に関連する発表 環境省の実施している自然再生推進調査やサンゴ礁モニタリング等に関連した次の発表が行われる。 |
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[1] | 口頭発表 「石西礁湖自然再生推進調査」(沖縄地区自然保護事務所科長 長田啓) 「東アジアのサンゴ礁の現況」((財)自然環境研究センター研究員 木村匡) 「有性生殖によるサンゴ回復実験」(東京海洋大学助教授 岡本峰雄) 「ハイパースペクトルデータによるサンゴ礁範囲の抽出」 ((独)国立環境研究所主任研究員 山野博哉) |
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[2] | ポスター発表 「東アジアのサンゴ礁の現況」((財)自然環境研究センター研究員 木村匡) 「2003年の小笠原諸島母島初の白化」(小笠原自然文化研究所研究員 稲葉慎) 「子どもパークレンジャー事業」(石垣自然保護官事務所自然保護官 岡野隆宏) 「日本のサンゴ礁の現況」((財)自然環境研究センター研究員 木村匡) 「衛星を利用した環礁島環境の類型化」((独)国立環境研究所主任研究員山野博哉) |
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(2) | 研究者等との連携 第10回国際サンゴ礁シンポジウムにより得られた国内外のサンゴ礁の現状や最近の科学的データ及び「沖縄宣言」を踏まえて、今後、サンゴ礁研究者やNGO、関係省庁、地方自治体等と連携して、サンゴ礁の保全・再生、モニタリング、持続的な利用等の施策を強化する。また、途上国におけるサンゴ礁保全の取組に対する国際協力を推進する。 |
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(3) | ICRI事務局の引き受け 2005年7月から2年間、国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)の事務局を環境省が引き受け、世界のサンゴ礁保全のリード役を務める。 |
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添付資料
- 国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)の概要[PDFファイル 10KB] [PDF 9 KB]
- 第10回国際サンゴ礁シンポジウム参加者の国及び地域[PDFファイル 7KB] [PDF 6 KB]
- 参考[PDFファイル 13KB] [PDF 12 KB]
- 連絡先
- 環境省自然環境局自然環境計画課
課長 :黒田 大三郎(6430)
課長補佐:奥田 直久 (6480)
担当 :高橋 啓介 (6477)
第10回国際サンゴ礁シンポジウム組織委員会
事務局長:茅根 創
広報委員:中井 達郎