報道発表資料

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2004年05月18日
  • 大気環境

「ひと目で分かる『脱臭装置』選択ガイド2004」について

環境省では、平成15年度脱臭技術適正評価調査の結果を取りまとめた「ひと目で分かる『脱臭装置』選択ガイド2004」を作成しましたのでお知らせいたします。
 本ガイドは、飲食店等で用いられる、低コストで省スペース、かつメンテナンスが容易な脱臭装置について、統一的基準から技術的情報を整理したもので、事業者の装置選択の手助けとなることを目的としています。そのため、平易な表現に努めるとともに、装置を選定する上で参考となるフローや注意点を加えるなど、事業者にとって読みやすいものとなるよう配慮しています。

1.経緯

 全国の地方公共団体に寄せられた飲食店や食料品製造工場のにおいに対する苦情は1400件(平成14年度悪臭防止法施行状況調査)にのぼり、近年増加の一途をたどっています。しかし、中小規模の事業者においては、経済的にもスペース的にもなかなか対策が難しいのが現状です。一方、様々な種類の脱臭装置が市販されていますが、装置の選択に当たって参考になる情報は、各メーカーが独自に行った評価データ等があるのみで、事業者が適切な比較検討を行うことは容易ではありませんでした。
 そこで、環境省では、より有効な脱臭技術の開発及び普及を促進するため、昨年、低コストで省スペース、かつメンテナンスの容易な脱臭装置を募集し、飲食店事業者向けに分かりやすく統一的基準から技術的情報を整理、解説した「ひと目で分かる『脱臭装置』選択ガイド2003飲食店版」を作成、公開したところです。
 今般、平成15年度脱臭技術適正評価調査の結果を踏まえ、同ガイドの2004年度版を作成しました。本ガイドは、環境省ホームページにも掲載予定ですので、御活用下さい。


2.選択ガイドの概要

脱臭装置の選び方
装置を選択するに当たって覚えておくべきキーワード、事業者に合った装置タイプの選定フロー、装置選定時の注意点などを解説しています。
脱臭技術の評価
29の脱臭装置(うち20の装置は2003年度版にも掲載)について、主な仕様や経済性、脱臭効率などの項目別に評価された結果が記載されています。



3.2003年度版との比較

対象業種
2003年度版は飲食店向けの脱臭装置を対象としていましたが、2004年度版では、対象業種を生ごみ処理機、食料品製造工場等に拡大しました。
実測調査
脱臭性能について、2003年度版はメーカー提示情報のみでしたが、2004年度版では、一部の脱臭装置について検討会立ち会いによる実測調査も行いました。




環境管理局 行政資料
ひと目で分かる「脱臭装置」選択ガイド《2004年版》

連絡先
環境省環境管理局大気環境課大気生活環境室
室長  :上河原 献二(内6540)
 室長補佐:由衛 純一 (内6543)
 担当  :藤田 宏志 (内6542)