報道発表資料

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2004年04月01日
  • 地球環境

国連環境計画(UNEP)第8回管理理事会特別会合/第5回グローバル閣僚級環境フォーラムの結果について

国連環境計画(UNEP)第8回管理理事会特別会合及び第5回グローバル閣僚級環境フォーラムが3月29日から31日まで開催されました。
1. 日時   平成16年3月29日(月)~31日(水)
2. 開催地   済州島(韓国)
3. 出席者   韓国、イギリス、エジプト、パレスチナなどの環境大臣を始め、143か国の代表が出席。
我が国からは、砂田圭佑環境大臣政務官が政府代表としてグローバル閣僚級環境フォーラムへ出席。
4. 概要
   3月29日~31日、UNEP第8回特別管理理事会/第5回グローバル閣僚級環境フォーラムが済州島(韓国)で開催された。
  (1)開会式
    コ・ゴン韓国大統領権限代行やクァク・キョルホ韓国環境部長官らが挨拶を行ったほか、第3回世界水フォーラム運営委員会会長でグローブ・ジャパン会長の橋本龍太郎元総理が水問題に係る日本の経験などについてスピーチを行った。
  (2)グローバル閣僚級フォーラム
   「水、衛生、人間居住」問題に焦点を当て、UNEPのCSD(国連持続可能な開発委員会)への貢献について議論が行われた。砂田環境大臣政務官は水問題に関する我が国の取組を紹介し、水分野でのUNEPの貢献を期待している旨発言した。その他各国から、水問題についてのミレニアム開発目標の達成に向けた取組などが紹介され、議論の結果は「チェジュ・イニシアチブ」としてまとめられた。フォーラム中では、先日開催された日本・アラブ環境大臣セミナーにおいて、統合的水資源管理について意見交換ができ有意義であったとする発言もあった。
  (3)特別管理理事会
   環境の現状、UNEP特別管理理事会関連会合の成果及び、国際環境ガバナンスについて議論が行われた。
 環境の現状については、海洋環境の現状、SAICM(国際化学物質管理に対する戦略的アプローチ)の進捗状況、小島嶼開発途上国に関するUNEPの取組などについて議論が行われた。我が国は「バルバドス+10会議」への貢献の意思を表明し、またSAICMの今後の検討について作業の透明性を確保すべきであることなどを提案した。黄砂問題についても取り上げられ、関係諸国が今後とも積極的に取り組んでいくことが確認された。
 UNEP特別管理理事会関連会合の成果については、持続可能な開発のための教育の10年に関する国連総会決議や持続可能な生産消費に関する10年計画に関する国際専門家会合等について報告、議論が行われた。我が国は、国連総会で決議された国際防災戦略(ISDR)に関連して来年1月に神戸で開催予定の国際防災会議について紹介するとともに我が国が提案した「持続可能な開発のための教育の10年」についてUNEPの貢献を求める旨要請した。
 国際環境ガバナンスについては、UNEPの加盟方式や科学的知見の向上などについて議論が行われた。
 これらの議論の結果、小島嶼開発途上国、国際環境ガバナンス及びUNEPの地域ごとの予算に関する決議が採択された。
連絡先
環境省地球環境局総務課
課長 :石野 耕也 (6710)
 調査官:塚本 瑞天 (6720)
 補佐 :松永 龍児 (6725)
 担当 :須田 恵理子(6726)