報道発表資料

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2004年03月31日
  • 地球環境

地球温暖化対策技術開発事業等の採択案件の内定について

環境省では、平成16年度から、早期にかつ広く普及が見込まれるエネルギー起源二酸化炭素の排出を抑制する技術の開発(省エネルギー対策又は石油代替エネルギー導入に係るものに限る。)について、民間企業、公的機関、大学等から技術開発事業等の提案を募集し、優れた提案内容の事業を支援することとしていますが、このほど、下記の技術開発事業等の採択案件を内定しました。平成16年1月28日から2月26日までの公募期間中に応募のあった事業について、専門家・有識者からなる評価委員会(地球温暖化対策技術検討会技術開発小委員会)の評価及び審査を経て決定したものです。
  1. 地球温暖化対策技術開発事業(競争的資金)
  2. 公募型による競争的な地球温暖化対策市場化直結技術開発補助事業
  3. 地球温暖化対策ビジネスモデルインキュベーター(起業支援)事業

1.地球温暖化対策技術開発事業(競争的資金)

(1)事業の目的
  温室効果ガス排出量を1990年比で6%削減するという目標の達成に向けて、官民一体となって各種の温暖化対策技術の導入普及等に取り組んでいるところであるが、依然として排出量は増加傾向にある。このため、既存の対策技術に加え、新たな対策技術の開発・実用化・導入普及を進めていくことが必要であることから、第一約束期間まで又はこの期間の早い段階で実用化できる基盤的な温暖化対策技術の開発について、民間企業、公的機関、大学等から提案を募り、優れた提案と確実な事業実施体制を有する民間企業等に当該技術開発を委託して実施するもの。

(2)採択を内定した事業
 下記の3つの分野に該当する技術開発事業を公募したところ、69件の応募があり、26件の採択を内定した。
採択を内定した事業の事業名、代表者の氏名等については、別紙1のとおり。

【公募対象分野及び採択件数】
[1] 省エネ対策技術実用化開発分野
(応募件数17件、採択件数7件)
[2] 再生可能エネルギー導入技術実用化開発分野
(応募件数33件、採択件数11件)
[3] 都市再生環境モデル技術開発分野
(応募件数19件、採択件数8件)

2.公募型による競争的な地球温暖化対策市場化直結技術開発補助事業

(1)事業の目的
  温室効果ガス排出量を1990年比で6%削減するという目標の達成に向けて、官民一体となって各種の温暖化対策技術の導入普及等に取り組んでいるところであるが、依然として排出量は増加傾向にある。このため、既存の対策技術に加え、新たな対策技術の開発・実用化・導入普及を進めていくことが必要であることから、第一約束期間まで又はこの期間の早い段階で商品化が可能な市場化に直結した技術開発について、民間企業等から提案を募り、優れた提案と確実な事業実施体制を有する民間企業等が行う技術開発事業に対し、その費用の一部を補助するもの。

(2)採択を内定した事業
 下記の2つの分野に該当する技術開発事業を公募したところ、11件の応募があり、10件の採択を内定した。
採択を内定した事業の事業名、代表者の氏名等については、別紙2のとおり。

【公募対象分野及び採択件数】
[1] バイオエネルギー等再生可能エネルギー活用技術開発分野
(応募件数5件、採択件数4件)
[2] 民生・運輸部門温暖化対策技術開発分野
(応募件数6件、採択件数6件)

3.地球温暖化対策ビジネスモデルインキュベーター(起業支援)事業

(1)事業の目的
  地球温暖化対策技術の効果的・効率的かつ大規模な普及のためには、これらの技術導入に対する導入段階での補助だけでは限界があり、代エネ・省エネ等の温暖化対策技術を利用し、これらの技術の普及自体をその事業内容とする新たな地球温暖化対策ビジネスを育成する必要がある。このため、エネルギー起源二酸化炭素の排出を抑制する新たな製品や技術の普及を行う、これまでにない新しいビジネスの立ち上げを支援し、市場の上流段階、供給サイドからの地球温暖化対策技術の普及を促進していくもの。
  本事業では、地球温暖化対策ビジネスモデルとして、事業化成立の可能性が高く、先見性・先進性の高い事業について、

[1] 本格的なビジネス展開を図るに当たって必要となる核となる技術に係る施設整備の経費
[2] 地域におけるパイロット事業の事業費
に対する補助事業を行い、地球温暖化対策ビジネスモデルの起業支援を行う。

(2)採択を内定した事業
 下記の2つのカテゴリー毎にテーマを定めて該当するビジネスモデルを公募したところ、12件の応募があり、6件の採択を内定した。
 採択を内定した事業の事業名、代表者の氏名等については、別紙3のとおり。

【公募対象カテゴリー(テーマ)及び採択件数】
[1] 設備整備モデル事業(テーマ:廃木材からエタノールを製造する事業)
(応募件数1件、採択件数1件)
[2] 都市再生環境モデル事業(テーマ:カーシェアリング)
(応募件数5件、採択件数5件)
[3] その他(カテゴリー、テーマによらず応募があったもの)
(応募件数6件、採択件数0件)

添付資料

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課環境省地球環境局地球温暖化対策課
調整官: 内藤 克彦(6771)
 補佐  : 松澤  裕 (6791)
 補佐  : 菅野 信志(6795)

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