報道発表資料

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2004年03月18日
  • 地球環境

日ロ温室効果ガスインベントリワークショップの結果について

 日ロ温室効果ガスインベントリワークショップを、モスクワにおいて3月16日から2日間の日程で開催した。本ワークショップでは、両国の温室効果ガスインベントリの作成状況や技術的課題等について情報交換を行った。今後とも本ワークショップを通じてインベントリに関する情報交換を継続すること、インベントリ作成マニュアルの共同制作等の可能性の検討などを行うこと、次回のワークショップは日本で開催すること等の合意がなされた。

(1) 日時 :  平成16年3月16日(火)~3月17日(水)
(2) 場所 :  ルネッサンス・モスクワ・ホテル(モスクワ)
(3) 主な出席者 :
  日本側 環境省大臣官房審議官 竹本和彦
国立環境研究所温室効果ガスインベントリオフィスマネジャー 中根英昭
  ロシア側 ロシア水理気象環境モニタリング庁国際協力部次長 V.ブリノフ
ロシア連邦国家統計委員会 V.A.ロジン
(4) 議題 :
  温室効果ガスインベントリ作成のための国内体制の整備について
  温室効果ガスインベントリ作成に当たっての技術的課題
(エネルギー分野,工業プロセス・廃棄物分野,農林業分野)
  国内のインベントリ作成体制の統合に関する課題について
  温室効果ガスインベントリの検証について
(5) ワークショップの結果概要:(詳細は議長サマリー参照)
  総論
  日ロワークショップを今後も継続して実施。次回のワークショップは日本で開催(候補地:新潟)。
  分野ごとの更なる情報交換や、インベントリ算定マニュアルの共同制作の可能性の検討などに係る協力・情報交換をさらに進めることを合意。
  両国の政策決定過程についての対話を継続して行うことについて合意。

(参考)ベドリツキー長官の挨拶(ブリノフ次長代読)概要:

 このワークショップの開催にあたり、両国の参加者に心から感謝する。昨年、日本政府代表との懇談の際に生まれたこのワークショップの開催のアイデアが、現実のものとなったことを非常に嬉しく思っている。
 これまでのロシアのインベントリ作成に関する取組により、COPで合意された方法にほぼ沿った算定のシステムが構築できていると考えている。このシステムは、今後、ロシアが政治的な決定により京都議定書を批准した場合にも有効であると考える。
 今後、ロシアのインベントリが改善を要する点がいくつか挙げられるが、このワークショップを通じ、より具体的な方向が見えてくると考えている。
 本日のワークショップは非常に重要である。この場から、日ロの共同作業がより早く、より有効に形となることを願っている。両国にとって、このワークショップは発展と繁栄に導くものであろうと考える。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課
調整官  内藤 克彦(内線6771)
 課長補佐 坂口 芳輝( 〃 6778)
 担当   伊藤 貴輝( 〃 6779)

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