報道発表資料

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2004年03月10日
  • 水・土壌

アジア水環境パートナーシップ(WEPA)準備ワークショップの結果について

 3月9日(火)、10日(水)、アジア水環境パートナーシップ(Water Environment Partnership in Asia;WEPA)準備ワークショップ(共同議長:スタミハルジャ ボゴール大学講師、アボヨオノ インドネシア共和国環境省地方政府特別顧問及び岡田光正 広島大学教授)がインドネシア・ジャカルタにおいて開催され、参加各国の水環境保全政策、市民活動事例、アジアモンスーン地域に適用可能な水環境保全技術、今後の取組の方向等について検討が行われた。
 ワークショップにおいては、良好な水環境のための適切なガバナンス及び能力開発の重要性が再認識されるとともに、参加者は、水環境保全のためのデータベース等を構築するための新たな地域協働としてWEPAプロジェクトを歓迎した。なお、本ワークショップの成果を契機として、WEPA活動計画を作成し早急に実行に移すべく、今後、作業部会を設置して検討を進め、平成16年度内に第1回正式会合を開催する予定である。

ワークショップの概要

1. 日時 平成16年3月9日(火)~10日(水)
2. 場所 マンダリン・オリエンタルホテル(インドネシア・ジャカルタ)
3. 出席者 10ヶ国(インドネシア、韓国、カンボジア、タイ、中国、日本、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ラオス)、国際機関(UNEP(国連環境計画)/IETC(International Environmental Technology Centre)、アジア地域5ヶ国の水環境専門家
4. 会議概要
水環境問題のガバナンスと能力開発の向上のための情報プラットフォームを構築し、関係者とのパートナーシップのもと、地域の持続的発展を促進するため、WEPAの今後の活動とパートナーシップの全体計画やWEPAデータベースの内容が検討された。
健全な水環境の追求と、それによる各国の持続的発展のための適切なガバナンス及び能力開発の重要性を再確認し、良好な水環境のための適切なガバナンスと能力開発の向上に関連して、参加者は新たな地域協働活動としてのWEPAプロジェクトを歓迎した。
水環境管理政策及びWEPAプロジェクトの全体計画に関する主な意見は、以下のとおりである。
水環境モニタリング及び水質汚濁防止対策の推進、強化が重要な課題である。
水環境保全の取組の推進のためには、地域住民の水環境保全に関する参加と意識向上が不可欠である。
タイムリーで効果的な環境情報の提供は水ガバナンス改善の鍵であり、また、情報共有は水環境保全のための努力の促進に重要である。
WEPAデータベースは、全ての関係者の参加と必要な情報の共有が可能な情報プラットフォームとなることが期待される。
データベースの内容は定期的、タイムリーに更新されるべきである。内容の更新を含むシステムのメンテナンスはさらに検討されるべきである。
各国の法律及び政策のデータ提供だけでは不十分であり、水環境管理政策の課題及び政策事例の分析がWEPAにより提供されるべきである。
WEPAにおいて水環境保全技術の適用性の評価を行うことは、地域の条件に適した技術の推進にとって有益である。
環境省では、WEPAの取組について、本年4月にニューヨーク国連本部で開催される第12回持続可能な開発のための委員会(CSD12)や、平成18年3月にメキシコで開催される予定の第4回世界水フォーラムにおいて、アジアにおける水環境保全の具体的な活動事例として紹介する予定である。
また、第1回WEPA正式会合を平成16年度内に開催する予定である。

〔参考資料〕
 WEPA概要

連絡先: 環境省水環境部水環境管理課
〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2
TEL:03-5521-8312 内線6639 担当:小川
FAX:03-3501-2717
E-mail:FUMIAKI_OGAWA@env.go.jp

添付資料

連絡先
環境省環境管理局水環境部水環境管理課
課長: 安藤 茂  (内6630)
 補佐: 小川 文章(内6639)

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