報道発表資料

この記事を印刷
1998年03月20日

OECD環境大臣会合(第6回)及びG8環境大臣会合(第6回)の開催について

来る4月2日(木)及び3日(金)に、パリのOECD事務局において、経済開発協力機構(OECD)環境大臣会合(第6回)が開催される。
 また、引き続き、4月3日(金)から5日(日)まで英国ケント州のリーズ城にて、G8環境大臣会合(第6回)が開催される。
 OECD環境大臣会合では、「グローバライゼーションの時代における「持続可能な開発」の実施」というテーマの下「気候変動問題」等について集中的な議論を行い、21世紀の環境政策について、OECD加盟国の環境大臣の長期的な目標と決意をまとめた「行動のための共通ゴール」との文書がとりまとめられる予定である。
 G8環境大臣会合では、「気候変動問題」等について集中的な議論が行われ、その成果は、政治的メッセージを発信するという観点から、宣言(コミュニケ)として取りまとめられ、議長国(英)の環境大臣から同国首脳に報告され、サミットにおける環境に関する議論に反映される予定である。
 特に、気候変動問題については、プレスコット英副首相が中心となってCOP3の総括とCOP4に向けた取組について集中的な討議を行う予定である。他方、我が国としては、排出権取引等京都議定書で採択された新たなメカニズムの検討促進に貢献するとともに、特に途上国の取組強化に向けた政策対話の促進を訴えることを検討中である。
 両会合への日本からの出席者については、現在調整中である。

1. OECD環境大臣会合について

本会合は、OECD環境政策委員会(EPOC)の大臣レベル会合として、メンバー国の環境担当大臣が、環境政策全般について討議するというもの。1974年以来ほぼ5年に1回の割合で開催されており、今回は第6回目(場所はいずれもパリのOECD事務局)。

前回は1996年2月に開催されたが、今回は、97年6月の国連環境と開発に関する特別総会(UNGASS)の結果を踏まえるという意味で、本年に開催されることになった経緯がある。

  • (1) 今回会合の概要
    • (イ)日時:98年4月2日(木)-3日(金)
    • (ロ)場所:パリ(OECD事務局)
    • (ハ)出席国:OECDに加盟している29か国
    • (ニ)議長は、ニュージーランドのアプトン環境大臣。
    • (ホ)会合概要

      今次会合については、「グローバライゼーションの時代における「持続可能な開発」の実施」の全体テーマの下、コミュニケーションが急速に発達し、経済を中心に世界のボーダーレス化や相互依存が進み、競争も激化しつつある「グローバライゼーション」時代において、環境と経済の調和を図るにはどうするべきかの点や、右に対しOECD加盟国が取り組むべき課題について討議する。

      特に、「気候変動問題」については、2日(木)のワーキング・ディナーに於いて我が国から地球温暖化防止京都会議(COP3)の結果について報告を行うのを始め、同問題について集中的な議論を行い、「京都議定書」の実施のために必要な国際協力などについて、OECD加盟国間のコンセンサス作りを目指す。

    • (ヘ)予想される成果

      本会合の結果として、21世紀の環境政策について、OECD加盟国の環境大臣の長期的な目標と決意をまとめた「行動のための共通ゴール」との文書を出す。

  • (2)日程及び議題(別紙1.)

2.G8環境大臣会合について

G8環境大臣会合(1996年までは、G7環境大臣会合)は、サミット議長国の環境大臣が、サミット(首脳会合)への貢献を目的として、1992年(平成4年)にドイツにより初めて開催され、その後、1994年以降、毎年、サミットに先立ち開催されている。これまで、環境大臣会合の成果は、議長国の環境大臣から議長国の首脳へ報告され、サミットにおける環境に関する議論に反映されてきている。

  • (1)会合概要
    • (イ)日時:4月3日(金)~5日(日)
    • (ロ)場所:英・ケント州・リーズ城
    • (ハ)主催:英国環境省
    • (ニ)出席者:G7及びロシアの環境担当大臣又はその代理、EC環境担当委員が出席する見込み
    • (ホ)今回会合の概要

      今回会合においては、気候変動、環境と雇用、海洋(生物多様性の保全)、環境犯罪について検討することが予定されている。気候変動問題については、プレスコット英副首相が中心となってCOP3の総括とCOP4に向けた取組について集中的な討議を行う予定。我が国としては、排出権取引等京都議定書で採択された新たなメカニズムの検討促進に貢献するとともに、特に途上国の取組強化に向けた政策対話の促進を訴えることを検討中。

    • (ヘ)予想される成果

      環境大臣会合のアウトプットは、政治的メッセージを発信するとの観点から宣言(コミュニケ)としてとりまとめられる。

  • (2)日程及び議題(別紙2.)

(別紙1.)

OECD環境大臣会合(4月2日-3日、パリ)日程及び議題

全体テーマ:

グローバライゼーションの時代における「持続可能な開発」の実施

◎ 4月2日(木)
10:00-12:00
ソーシャル・パートナーとの会合
(非公式行事。NGO等と大臣との懇談)
(以下、公式行事)
12:00-14:30
ワーキング・ランチ(「高級諮問グループ報告」)
15:00-18:00
第1セッション(「政策の統合化に向けて:その挑戦及び機会」)
18:15-20:00
レセプション(NZ主催、於:NZ大使公邸)
20:15-22:00
ワーキング・ディナー(京都会議の成果と次のステップ)
◎ 4月3日(金)
09:00-12:30
第2セッション(「政策の対応と実施(OECDの役割を含む)」)
12:30-14:30
ランチ(自由討論、非加盟国との関係等)
14:30-
「記者会見」

(別紙2.)

G8環境大臣会合(4月3日-5日、英・ケント州)日程及び議題

◎ 4月3日(金)
19:00
1997年会合のフォローアップ(キャロル・ブラウナー米国環境保護庁長官)
19:30
ワーキング・ディナー
◎ 4月4日(土)
9:00
気候変動
11:30
環境と雇用
12:30
ワーキング・ランチ
14:30
海洋(生物多様性の保全)
19:30
ワーキング・ディナー
◎ 4月5日(日)
9:00
環境犯罪、コミュニケ案の検討・採択
13:00
ワーキング・ランチ
14:30
記者会見
連絡先
環境庁企画調整局地球環境部企画課
企画課長 :柳下  正治(6731)
 調査官  :竹本  和彦(6748)
 担当   :大久保 雄大(6721)