報道発表資料

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2004年01月16日
  • 地球環境

環のくらし応援BOOK Part・2 完成

「環のくらしフォーラム」(座長:中原秀樹 武蔵工業大学教授)は、一人ひとりのより実践的な地球温暖化防止への取り組みを支援する具体的な製品・技術を紹介し「環のくらし応援BOOK Part・2」(B5版32ページ)を作成しました。
 「環のくらし応援BOOK Part・2」は、日常生活からのCO2排出量削減を目的として、エアコン・暖房器具等の身近な機器、CO2削減に効果のある住宅の建て方、最近話題の小型風力発電、今や生活に欠かせない自動車等について11項目(17製品)を例に挙げながら下記の内容を盛り込み、具体的に掲載しています。
[1] 言葉としては知っていても、内容が分かりにくい温暖化対策技術
[2] CO2発生の少ない製品への買換え方のアドバイス
[3] 現在使用中の製品でもCO2の発生を減らせるような使い方の工夫
[4] 商品名、年間CO2排出削減量、年間削減金額等 
 この「環のくらし応援BOOK Part・2」は、第5回「環の国くらし会議」(1月24日)で紹介するとともに、「環のくらし」ホームページ(http://www.wanokurashi.ne.jp)に掲載します。また、30代主婦を対象とした生活情報雑誌(発行部数28万部)とタイアップし付録として配布する等により、国民に広く提供いたします。

1.背景

  地球温暖化防止に向けて、国民一人ひとりの具体的な取り組みを促すために発足した「環のくらしフォーラム」では、消費者が製品を選択する際にCO2削減効果が理解できるような情報を効果的に盛り込んだ「環のくらし応援BOOK」を昨年5月に作成し配布しました。
 今回完成した「環のくらし応援BOOK Part・2」では、家電・自動車等から前回載せられなかった製品を中心に取り上げ、CO2削減に効果的な製品選び・使い方の工夫等を紹介しています。加えて、CO2削減に効果のある住宅の建て方などを紹介し、読者にとって身近な情報となるよう地域ごとの効果も併せて掲載しています。
 前作に引き続き、「環のくらし応援BOOK Part・2」を読むことで、多くの人が身近な地球温暖化防止への取組は一人ひとりが温暖化対策型製品や技術を暮らしに取り入れ、その使い方にも気を付けることである、ということを理解し実行していただくことを期待しています。

2.環のくらしフォーラムにおける検討

環のくらしフォーラムメンバー(別添参照
検討経過
 第1回  ・ 学識経験者及び消費者代表によるカタログコンセプトについて検討。
 ・ カタログ掲載対象及びCO2削減効果の計算方法について検討。
 第2回  ・ カタログ構成及び個別掲載製品についての検討。
    それまでの議論を踏まえ、掲載製品は、同時期に発売されている製品の中でサイズランク別にCO2削減効果の最も大きいものを1製品選定することを基本とし、同一基準での比較検討が難しいものについては、CO2削減効果の記載はせず参考情報として掲載。
 第3回  ・ カタログ内容についての最終確認。

3.「環のくらし応援BOOK Part・2」の概要

  本書においては、はじめに地球温暖化問題についての解説をし、温暖化は私たちの暮らしにも起因していることや身近にできる取組について紹介したうえで、以下のような情報を掲載しています。

○エアコン
家庭への普及率が高いため、機器の選び方がCO2削減に大きく関係するエアコンについては省エネ効果のあるインバーター搭載機の紹介のほか、効率よく使う工夫や機器を選ぶ際のポイントなどを併せて紹介。 
○暖房器具
強制対流式(FF式)ストーブを取り上げ、仕組みの説明や、効率よく使う工夫等を紹介。
○電気便座
近年普及率が上がっている温水洗浄便座については、協力いただけたメーカーの中から効率の良いものを貯湯式と瞬間式から1機種づつ紹介。
○食器洗い乾燥機
普及率は低いものの、年々その需要を伸ばしているため、食器1点あたりのエネルギー消費量の少ないものを組込型と卓上型から1製品ずつ紹介。
○電気ジャーポット
保温時の消費電力が大きいことから、容量1リットルあたりの保温時消費電力が少ないものを製品例として紹介。
○住宅
家を建てる時に温暖化対策を講じておくと、その後の冷暖房の使用量が格段に違うことから、断熱の仕組み等について紹介。
○パッシブソーラー
化石燃料を使わず太陽熱を利用する工法のうち、住宅に適用可能な太陽熱利用システムを3例挙げて紹介。
○家庭用コジェネレーション
家庭で発電し、その排熱を給湯や暖房に利用するシステムであり、実証試験でも 省エネルギー性が認められ、今後の普及が見込まれることから、仕組みや省エネ性を紹介。
○風力発電
最近開発が進んできた小型風力発電について、情報をメーカーから提供してもらい、仕組み等を紹介。
○自動車
一般向け乗用車のうち、ハイブリッド以外のアイドリングストップ仕様車を紹介するほか、エコドライブに役立つカーナビをコラムで紹介。
○電動スクーター
ガソリンを使わずに電気で走るスクーターを紹介。
○その他
日常生活でできるエコライフとして、待機時消費電力を減らす工夫、省エネにつながる家電の知識、暮らし方の知恵等を紹介。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課
国民生活対策室(直通:03-5521-8341)
 室長   :内藤 克彦(内6771)
 室長補佐 :土居健太郎(内6763)
 担当   :青柳恵美子(内6794)

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