報道発表資料

この記事を印刷
2003年11月14日
  • 水・土壌

平成15年度第2回内分泌攪乱化学物質問題検討会について

内分泌攪乱作用が疑われる化学物質の環境実態調査やリスク評価の推進に際して、幅広い観点から検討・指導を求めるため、今年度第2回目の内分泌攪乱化学物質問題検討会(座長:鈴木継美東京大学名誉教授)」が11月14日(金)に公開で開催されました。本検討会では、平成14年度に実施した「環境実態調査結果」及び「臍帯等における化学物質の蓄積・暴露状況調査結果」の取りまとめについて並びに「平成15年度に新たにリスク評価に取り組む物質」の選定についてご審議を頂きました。

1.平成14年度に行われた実態調査の報告等

(1) 平成14年度内分泌攪乱化学物質に係る環境実態調査結果(別紙1
 内分泌攪乱作用が疑われる物質について、平成13年度に引き続き環境実態調査を行った。
  主な結果としては、マイレックスが初めて検出されている。(別紙2
 
(2) 平成14年度臍帯調査結果(別紙3
[1]  ダイオキシン類については、臍帯の濃度を測定した。平均値で13 pg-TEQ/g-fat(範囲:4.7~40pg-TEQ/g-fat)となり、昨年度(20 pg-TEQ/g-fat)の調査結果と比較した場合、平均値はやや低下、濃度範囲はほぼ同程度の値であった
[2]  PCB類及び有機塩素系化合物(17物質)については、臍帯、臍帯血及び母体血の濃度を測定した。昨年度の調査結果と比較した場合、いずれもほぼ同程度の値であった
[3]  エストロジェン類及び植物エストロジェン類については、臍帯血及び母体血の濃度を測定した。昨年度の調査結果と比較した場合、いずれもほぼ同程度の値であった



2. 新たにリスク評価に取り組む物質の選定(別紙4

内分泌攪乱作用が疑われる物質のリスク評価を計画的に行うとの方針の下、平成12年度(12物質)、平成13年度(8物質)、平成14年度(8物質)に選定した28物質に加え、今年度、新たにリスク評価に着手する8物質を選定した。
 
今回、選定した8物質は、アルドリン、エンドリン、ディルドリン、ヘプタクロル、マイレックス、ケルセン、マラチオン及びペルメトリン


3.その他

  「環境ホルモン戦略計画SPEED'98」改訂ワーキンググループの進捗状況及び「第6回内分泌攪乱化学物質問題に関する国際シンポジウム」に関して報告した。

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
課長  安達 一彦(6350)
 専門官 野上耕二郎(6352)
 環境リスク評価室
 室長  三宅 智 (6340)
環境省環境管理局大気環境課
 課長  関 総一郎(6530)
環境省環境管理局水環境部企画課
 課長  柏木 順二(6610)
環境省自然環境局自然環境計画課
 課長  黒田大三郎(6430)

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。