報道発表資料

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2003年11月25日
  • 地球環境

第12回環日本海環境協力会議の結果について

 第12回環日本海環境協力会議が富山県富山市で開催され、平成15年11月24日(月)と25日(火)の2日間にわたり、黄砂問題をテーマとした公開シンポジウムを行うとともに、3つのテーマについて情報及び意見の交換が行われました。
 なお、本会議は、日本、中国、モンゴル、韓国及びロシアの5カ国が北東アジア地域の環境問題に関する情報交換及び政策対話を行う場として、平成4年度の第1回以来、毎年開催しています。
  1. 主催
     環境省、富山県、富山市及び財団法人環日本海環境協力センター(NPEC)

  2. 場所
     富山県富山市

  3. 参加者
    日本、中国、モンゴル、韓国及びロシアの中央政府、地方自治体の環境保全担当機関及び研究機関の専門家等
    国連環境計画アジア・太平洋地域事務所(UNEP/ROAP)
     
  4. 日程及び議題
    [公開シンポジウム]  「黄砂を取り巻く各国の現状」(一般公開)
    11月24日(月)
     ・ 記念講演
       講演者 岩坂泰信 名古屋大学教授
    パネルディスカッション
       コーディネーター : 吉川賢 岡山大学教授
       パネリスト 中国、韓国、モンゴル、ロシアの代表者
    国連環境計画アジア・太平洋地域事務所(UNEP/ROAP)の代表者
    岩坂泰信 名古屋大学教授
    鳥山成一 富山県環境科学センター課長
    西川雅高 国立環境研究所環境分析化学研究室長
    [NEAC:セッション]
    11月24日(月)
     ・ 基調講演 中国、日本、モンゴル、韓国、ロシア及びUNEP/ROAP
    セッション1 海洋環境の保全
    11月25日(火)
    セッション2 循環型社会の形成
    セッション3 地方公共団体を中心とした北東アジア地域の環境協力
    その他検討事項、議長総括採択
    記者発表
    [視察]
    11月26日(水)
     ・ 富山市エコタウン視察
     
  5. 議論の概要 (詳細については、別添議長総括を参照)
    (1) 公開シンポジウム「黄砂を取り巻く各国の現状」
      黄砂を取り巻く各国の現状をテーマに、公開シンポジウムを行った。はじめに、名古屋大学岩坂教授が「タクラマカン砂漠上空の黄砂:黄砂の東アジアにおける環境影響を考える」というテーマで基調講演を行い、岡山大学吉川教授のコーディネートの下、国内外の研究者を交えてパネルディスカッションを行った。
    (2) 基調講演
      各国及び国際機関代表が、国内及び北東アジア地域における環境問題への取組状況について、報告を行った。
    (3) セッション1:「海洋環境の保全」
      海洋環境保全についての各国の取組、国際協力事例等について意見交換がなされ、海洋問題は、汚染から、漁業、天然資源管理、環境リスクの評価とマネジメントまで様々な側面を有しており、様々な手法を適用した多くのアプローチが実施されていること等が確認された。
    (4) セッション2:「循環型社会の形成」
      循環型社会の形成に向けた、各国の公共及び民間セクターによる様々な取組が紹介され、様々なセクターが責任と財政負担を分担することの重要性、及び対処能力向上、経済的インセンティブ、技術開発を通じた持続可能な開発を実現するための枠組みの構築が推進されるべきであることなどが確認された。
    (5) セッション3:「地方公共団体を中心とした北東アジア地域の環境協力」
      北東アジア地域において、参加国の地方公共団体が率先して国際環境協力を推進している事例が紹介され、この地域においては、地方公共団体による様々な種類の国際協力が進められており、これらの経験に関する情報交換が重要であること、地方公共団体は利害関係者の参加を強化することについて大きな可能性を有していることなどが確認された。
     
  6. 本会議は、以上の議論を踏まえ、別添の議長総括を採択して終了した。

  7. 2004年の次回会合は、韓国で開催されることが決定された(具体的な場所及び時期等については後日決定)。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局(旧)環境保全対策課環境協力室
室長:田中 聡志(6760)
 担当:藤井好太郎(6767)

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