報道発表資料

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2003年07月04日
  • 水・土壌

水浴場の水質調査結果について

環境省では、平成15年4月下旬 ~ 6月上旬にかけて、全国の水浴場を対象として地方公共団体が実施した水質調査の結果を取りまとめた。この結果、
(1) 対象となった809ヶ所の水浴場すべてが、水浴場として適当な水質であった。
(2) 特に、水浴場として良好な水質である「水質A」以上の水浴場数は、677ヶ所(全体の84%)であった。
(3) なお、787ヶ所の水浴場では、病原性大腸菌O-157の調査を併せて実施したが、すべての水浴場で不検出であった。

調査の概要

 調査実施団体 都道府県及び水質汚濁防止法により権限を委任されている市
 調査対象水浴場 809水浴場(前年度832水浴場)
(昨年の利用者が概ね1万人以上の海水浴場及び5千人以上の湖沼・河川水浴場)
 調査対象項目 ふん便性大腸菌群数、油膜の有無、化学的酸素要求量(COD)、透明度
(水素イオン濃度(pH)、病原性大腸菌O-157についても、参考項目として調査)
 採水年月日 平成15年4月下旬 ~ 6月上旬

水質調査結果の概要

  1.  水浴場水質判定基準(別紙)に照らした水質の区分ごとの水浴場数は表1のとおりであった。
    (1) 水浴場として良好な水質である「水質AA」及び「水質A」にランクされた水浴場は677ヶ所で全体の84%(前年度710ヶ所、85%)と高い割合で推移している。
    (2) このうち「水質ΑΑ」にランクされた水浴場は423ヶ所で52%(前年度442ヶ所、53%)と過半数を超えている。
    (3) 水質が「不適」及び「改善対策を要するもの」とされた水浴場はなかった。
     
  2.  なお、787ヶ所の水浴場では、病原性大腸菌O-157の調査を併せて実施したが、すべての水浴場で不検出であった。
     
  3.  環境省選定の「日本の水浴場88選」については、85の水浴場が「水質Α」以上であり、すべての水浴場で「水質B」以上の判定であった。水浴場として、適当な水質を維持 していることが明らかとなった。(表3)

表1 平成15年度水質調査の結果

水質の区分

平成15年度

水浴場数

改善対策を要する水浴場

水質 AA

423
(52%)

───

水質 A

254
(32%)

───

水質 B

132
(16%)

水質 C


( 0%)

不適

809

表2 平成14年度水質調査の結果

水質の区分

平成14年度

水浴場数

改善対策を要する水浴場

水質 AA

442
(53%)

───

水質 A

268
(32%)

───

水質 B

122
(15%)

水質 C


( 0%)

不適

832

表3 「日本の水浴場88選」の水質調査結果

水質の区分

平成15年度

平成14年度

水浴場数

水浴場数

水質 AA

70

63

水質 A

15

24

水質 B

水質 C

不適

88

88

日本の水浴場88選について

 「日本の水浴場88選」は、平成13年に、水質が良好で快適な水浴場を広く普及することを目的に、「水質、自然環境、景観」「環境への配慮、取組」「安全性」「利便性」等の基準に照らして、特に優れた水浴場を選定・顕彰したものである。
 なお、ポスター及びパンフレットの作成・配布により普及啓発に努めているところである。
 「日本の水浴場88選ホームページアドレス」
  https://www.env.go.jp/water/suiyoku/index.html

添付資料

連絡先
環境省環境管理局水環境部企画課
課長:柏木 順二 (6611)
 補佐:田熊 秀行 (6615)
 担当:増田 貴仁 (6624)

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